出版社内容情報
政府給費留学生として現場に居合わせた著者による迫真のドキュマン。同じ光景を目にした西川祐子によるもう一つの私論を付す決定版。
西川 長夫[ニシカワ ナガオ]
著・文・その他
西川 祐子[ニシカワ ユウコ]
著・文・その他
内容説明
植民地闘争からヴェトナム戦争へ、プラハの春から全共闘、そして「郊外暴動」へ。一九六八年五月にパリで起こった「革命」は、二〇世紀後半の世界史的転換点だったのではないか。それはまた、「私」の変革への希望でもあったはずだ。政府給費留学生として偶然現場に居合わせた著者は、可能な限りの情報収集に努め出来事を精力的に記録、帰国後、長い年月をかけてその意味を問いつづけた。
目次
第1章 六八年五月以前(そのとき世界は;ゴダールの世界)
第2章 ナンテール・ラ・フォリー(ナンテールと三月二二日運動;ナンテール分校からソルボンヌへ)
第3章 六八年五月の写真が語るもの(写真を撮るということ;前兆 ほか)
第4章 知識人の問題(六八年と知識人―予備的考察;森有正と加藤周一―私的回想 ほか)
第5章 六八年革命とは何であったか―四三年後に見えてきたもの、見えなくなったもの(忘却と想起の抗争;一九八九年、フランス革命二〇〇年祭と東欧革命 ほか)
著者等紹介
西川長夫[ニシカワナガオ]
1934年、朝鮮・平安北道江界郡生まれ。京都大学大学院博士課程修了。立命館大学名誉教授。専門は比較文化論、フランス研究。2013年、京都にて死去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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