出版社内容情報
『ドグラ・マグラ』の作家の作品を【魔】【魅】【夢】【冥】【妄】の章立てで、誰も知らない夢Qワールドへ!文豪怪異小品集第6弾。
内容説明
不安や恐怖を伴いつつも、夢を見ている自分を見る夢のような、そんな感覚―。ある時は無垢なものに恐れをなし、ある時は他人事のような冷たさすら感じさせる、自己喪失感に満ちた眩惑のアンソロジー。奇書中の奇書『ドグラ・マグラ』の著者として知られる夢野久作の魅力が、編者の手によって新たに生み出されようとしている。いざ、誰も知らない“魔”“魅”“夢”“冥”“妄”の夢Qワールドへ!文豪怪異小品シリーズ、第六弾。
目次
“魔”の章(血潮したゝる―猟奇歌1;月蝕;髪切虫 ほか)
“魅”の章(うごく窓―猟奇歌2;微笑;青ネクタイ ほか)
“夢”の章(見世物の夢―猟奇歌3;犬と人形;虫の生命 ほか)
“冥”の章(白骨譜―猟奇歌4;縊死体;線路 ほか)
“妄”の章(精選二十首―猟奇歌5;書けない探偵小説;崑崙茶)
著者等紹介
夢野久作[ユメノキュウサク]
1889年、福岡県福岡市生まれ。本名は杉山直樹(のちに出家し「泰道」に改名)。慶應義塾大学中退後、地元に戻り、農園の経営者や僧侶、記者などを経たのち、1926年、雑誌「新青年」に投稿した『あやかしの鼓』が入選、37歳で探偵文壇にデビュー。1935年には、構想・執筆と改稿に十数年の歳月をかけた大作『ドグラ・マグラ』を上梓、翌1936年に急逝
東雅夫[ヒガシマサオ]
1958年、神奈川県横須賀市生まれ。早稲田大学文学部卒業。「幻想文学」編集長を経て、アンソロジスト、文芸評論家となる。現在「幽」編集顧問。著書に『遠野物語と怪談の時代』(角川選書、第64回日本推理作家協会賞受賞)など、近年は児童書の監修も手がけ、活躍の場を広げている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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藤月はな(灯れ松明の火)
HANA
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踊る猫