平凡社ライブラリー<br> 夢Q夢魔物語―夢野久作怪異小品集

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平凡社ライブラリー
夢Q夢魔物語―夢野久作怪異小品集

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  • サイズ 文庫判/ページ数 400p/高さ 17cm
  • 商品コード 9784582768572
  • NDC分類 918.68
  • Cコード C0393

出版社内容情報

『ドグラ・マグラ』の作家の作品を【魔】【魅】【夢】【冥】【妄】の章立てで、誰も知らない夢Qワールドへ!文豪怪異小品集第6弾。

内容説明

不安や恐怖を伴いつつも、夢を見ている自分を見る夢のような、そんな感覚―。ある時は無垢なものに恐れをなし、ある時は他人事のような冷たさすら感じさせる、自己喪失感に満ちた眩惑のアンソロジー。奇書中の奇書『ドグラ・マグラ』の著者として知られる夢野久作の魅力が、編者の手によって新たに生み出されようとしている。いざ、誰も知らない“魔”“魅”“夢”“冥”“妄”の夢Qワールドへ!文豪怪異小品シリーズ、第六弾。

目次

“魔”の章(血潮したゝる―猟奇歌1;月蝕;髪切虫 ほか)
“魅”の章(うごく窓―猟奇歌2;微笑;青ネクタイ ほか)
“夢”の章(見世物の夢―猟奇歌3;犬と人形;虫の生命 ほか)
“冥”の章(白骨譜―猟奇歌4;縊死体;線路 ほか)
“妄”の章(精選二十首―猟奇歌5;書けない探偵小説;崑崙茶)

著者等紹介

夢野久作[ユメノキュウサク]
1889年、福岡県福岡市生まれ。本名は杉山直樹(のちに出家し「泰道」に改名)。慶應義塾大学中退後、地元に戻り、農園の経営者や僧侶、記者などを経たのち、1926年、雑誌「新青年」に投稿した『あやかしの鼓』が入選、37歳で探偵文壇にデビュー。1935年には、構想・執筆と改稿に十数年の歳月をかけた大作『ドグラ・マグラ』を上梓、翌1936年に急逝

東雅夫[ヒガシマサオ]
1958年、神奈川県横須賀市生まれ。早稲田大学文学部卒業。「幻想文学」編集長を経て、アンソロジスト、文芸評論家となる。現在「幽」編集顧問。著書に『遠野物語と怪談の時代』(角川選書、第64回日本推理作家協会賞受賞)など、近年は児童書の監修も手がけ、活躍の場を広げている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

藤月はな(灯れ松明の火)

71
夢野久作氏の作品は、人の日常にごく、普通にありながらも踏みとどまっている狂気にポンと入りながらもすっとぼけている。だからこそ、ブラックで血みどろなのだ。似たような感覚を覚える作品を上げると『FARGO』かな。意外だったのは夢野久作がエジプト愛が詰まった作品を描いていたことだ。特に自分がクレオパトラの生まれ変わりだと確信した髪切虫のホロリとしながらもニマニマ、笑ってしまう〆は強烈。2017/10/17

HANA

71
怪異といえば著者の著作全てがそれに当たる気もするけど、その中より数頁の短い作品を選りすぐった一冊。その為か代表するような作品は「瓶詰地獄」くらいだが、それでも収録された作品全て童話も含めて独特の暗い光を放っているような気がする。基本的に「怪夢」「いなかのじけん」「東京人の堕落時代」から採られているが、編者のセンスによって改めてこれらの魅力を思い知らされるなあ。冒頭の諸篇によって、著者に埃及趣味があるのがわかったのも新たな発見だし。欲を言えば狂人系をもっと読みたかったのだが、こちらは全集で楽しむ事にしよう。2017/08/22

いちろく

61
極端な話、夢野久作さんの作品は今は青空文庫でも読める。それでもわざわざ文庫で、しかも単行本が購入出来るようなお金を出して読む価値があるのか?探せばこの本よりも安く購入できる文庫もあるのでは?と思っていたが、この本は違った。東雅夫さんによりテーマ毎にカテゴリ分けされた短編集。夢野久作さんの世界観に、より浸かれたのは間違いなく編纂の妙。ドグラ・マグラや瓶詰の地獄のイメージとも違う、幻想的な世界観を魅せられた。作家さんの文章だけではなく、編纂も本には切り離せない要素である事を、改めて教えてくれた内容だった。2017/10/25

keroppi

39
「ドグラマグラ」は、私の一番好きな小説。この本では、夢野久作さんの小品が集められている。「猟奇歌」なる奇怪な詩の凄さ。「頭の中でピチンと何か割れた音 イヒ、、、、……と……俺が笑ふ声」頭が掻き毟られるような作品たち。「ドグラマグラ」をまた読みたくなった。2017/09/21

踊る猫

35
大震災を生きたモダンな夢野久作の世界を、東雅夫は上手くミックスしてひとつの流れを成すアンソロジーに纏め上げた。『ドグラ・マグラ』の巨編のとっつきにくさから食わず嫌いで済ませるのはもったいない。若き日の平山夢明のジャーナリスティックなそれらにも似た、夢と日常、正気と狂気、エロとグロの境界が溶け合って不思議な読後感を残す作品群が詰まっている。シャープな切れ味を残す掌編から、「瓶詰地獄」のようなふくよかな佳編まで。この作家、何処までマジだったのか!? こんなヴィジョナーを、異端の作家と遠ざけるのは惜しいと考える2019/07/27

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