出版社内容情報
京都で開かれた伝説の連続講話。第3巻は都・医術・歌舞・人の一生・思想がテーマの5講話を収録。ライブ感溢れる文字学入門。
白川 静[シラカワ シズカ]
著・文・その他
内容説明
1999年より2004年まで計20回、京都で開かれた伝説の連続講演「文字講話」。資料満載、語り口調でわかりやすい文字学入門。
目次
第11話 都邑と道路
第12話 生活と医術
第13話 歌謡と舞楽
第14話 人の一生
第15話 思想について
著者等紹介
白川静[シラカワシズカ]
1910年、福井県福井市に洋服商の次男として生まれる。小学校卒業後、大阪の法律事務所に住み込みで働きながら夜学へ通う。35年、立命館中学教諭となる。43年、立命館大学法文学部漢文学科卒業、同大学予科の教授となり、54年、同大学文学部教授。56年より、阪神間の中国古典愛好者らが集い、後に「樸社」と名づけられる研究会で講義を始める。81年、立命館大学名誉教授。84年「字統」を刊行、毎日出版文化賞特別賞受賞。91年菊池寛賞、96年度朝日賞受賞。98年文化功労者として顕彰され、99年勲二等瑞宝章を受く。2001年井上靖文化賞受賞、04年11月、文化勲章受章。2006年10月没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Tomoichi
18
白川静先生の著作2冊目。1999年から2004年の間に20回行われた講演の11回から15回までを収録。個人的には「思想について」が一番面白かった。当然ですが白川静先生は支那だけでなく日本の古典や近代哲学にも精通しているのでその博学に圧倒されます。「戦国策」「西洋記聞」や江戸の思想についても気になってきたので機会があればチャレンジしようと思います。2020/05/06
roughfractus02
10
抽象的な時間に飛躍せず、身の丈の寿命を起点として、永遠としての自然を思考したのが神仙思想だという。90才を超えた著者は自身を、医療管理する人間社会が区分する「老人」ではなく、『風俗通義』にある自然へ近づく段階の一つ「中寿」(100才)以前にあると捉える(「天寿」(120才)が神仙への入口)。一方、神と人の違いは「遊び」に現れる。遊ぶことができるのは神のみであり、人は祭りを通じて神と共に遊ぶ。この時「歌」は神=自然に捧げられる。本書は、著者自身を通して、読者の思考に根を張る人間社会のスケーリングを揺さぶる。2021/01/04
オカダサチコ
1
本の内容を半分も理解出来てはいないが、別の著書や、中国の哲学についてなど読みたい本がどんどん増えて困る。2018/10/26
南北
1
白川静の文字学を堪能できる1冊。1年に4回行っていた講演記録です。2017/05/10
Keiichi Momoi
0
11.都邑と道路 12.生活と医術 13.歌謡と舞楽 14.人の一生 15.思想について2018/05/23
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