平凡社ライブラリー
文字講話〈1〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 277p/高さ 17cm
  • 商品コード 9784582768480
  • NDC分類 801.1
  • Cコード C0381

出版社内容情報

1999?2004年に京都で開かれた伝説の連続講話。著者自らが古代文字を書き示しながら説いたライブ感溢れる文字学入門。

白川 静[シラカワ シズカ]
著・文・その他

内容説明

三千年以上前に誕生し、今も使われ続けている漢字。漢字には形の、声の、事類としての系列がある。その系列を整理しながらみてゆくと、古代の人々の生活、考え方を含め、その文化の一切を復原することができる―。漢字の新たな体系を打ち立て、『字統』『字訓』『字通』の三部の字書を著した著者が、九十歳を目前に始めた二十回にわたる連続講演。身近な漢字から世界が広がる、文字学事始め。

目次

第1話 文字以前
第2話 人体に関する文字
第3話 身分と職掌
第4話 数について
第5話 自然と神話

著者等紹介

白川静[シラカワシズカ]
1910年、福井県福井市に洋服商の次男として生まれる。小学校卒業後、大阪の法律事務所に住み込みで働きながら夜学へ通う。35年、立命館中学教諭となる。43年、立命館大学法文学部漢文学科卒業、同大学予科の教授となり、54年、同大学文学部教授。81年、立命館大学名誉教授。84年「字統」を刊行、毎日出版文化賞特別賞受賞。87年「字訓」、96年「字通」を刊行。91年菊池寛賞、96年度朝日賞受賞。98年文化功労者として顕彰され、99年勲二等瑞宝章を受く。2001年井上靖文化賞受賞、04年11月、文化勲章受章。2006年10月没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

roughfractus02

9
文字自身が文化を表す。この考えは文字を音の表示物とみなす音声中心の言語学の前提を問う。意味を表す前の文字にすでに音にならない意味があるとする考えは、言語を人間の情報ツールとするこの学の土台を揺るがすからだ。読者が驚くのは、著者がパズルのピースを組み合わせるように漢字の画の各部分を再構成して古代の生活を浮かび上がらせる点だけではない。漢字使用者である読者の無意識にそれが「文化」として今も存続することを示す点にある。著者の連続講演の冒頭部分に当たる本巻は、文字以前、人体、身分、数、自然に関する講演を収録する。2021/01/02

Hiroyuki Imoto

0
今日、本屋で見つけて即買い!家に帰ってずーっと読んでます。 白川静の書いた本は難しくておもしろくないけど、この本は講演なので読みやすい! 「文字」に興味のある人は是非読んで欲しい。 4冊出るみたいなので、しばらく楽しめるわ。2016/10/14

Keiichi Momoi

0
1.文字以前 2.人体に関する文字 3.身分と職掌 4.数について 5.自然と神話2018/05/23

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