出版社内容情報
男だけの小宇宙、主従の契り、死と破滅――『色物語』『男色大鑑』などのエピソードから江戸期の男色と色道の美学を軽やかに紹介。
内容説明
主従の契り、出家、死と破滅―男色大百科事典『男色大鑑』や男色指南書『葉隠』などのエピソードを辿りながら、江戸期に称揚された美少年愛に、三島由紀夫に通ずる強烈なナルシシズムに彩られた日本的≒男色的美学を見出す。
目次
女がいいか、男がいいか―『田夫物語』その一
少年老い易く…―『田夫物語』その二
破滅にむかう美学―『田夫物語』その三
愉快なナルシシズム―『色物語』その一
ああ、主従の契り…―『色物語』その二
甘酒、ときどき淡水―『色物語』その三
色の道は中庸でいこう―『色物語』その四
かたちを変えた心中―『男色大鑑』その一
美男美女、散り方の違い教えます―『男色大鑑』その二
男だけの小宇宙―『男色大鑑』その三
美少年と美女が限りなく近づく時―『男色大鑑』その四
色道の美学をつきつめてみる―『男色大鑑』その五
死の直前の美少年は最高に輝く―『男色大鑑』その六
サムライ少年のチャンバラ願望―『男色大鑑』その七
永遠に一体であるために―『葉隠』その一
恋のルールは一生ひとりを愛し抜くこと―『葉隠』その二
男らしい男に抱きかかえられたい―『仮面の告白』その一
空高く、海の青のごとく爽やかに飛べ―『仮面の告白』その二
著者等紹介
佐伯順子[サエキジュンコ]
1961年東京生まれ。学習院大学文学部史学科卒業、東京大学大学院総合文化研究科比較文学比較文化博士課程単位取得満期退学。現在、同志社大学大学院社会学研究科メディア学専攻教授。おもな著書に、『「色」と「愛」の比較文化史』(岩波書店、サントリー学芸賞・山崎賞)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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