出版社内容情報
マルクスが嫉妬し、社会主義・無政府主義に決定的影響を与えた伝説の書にして、混迷の21世紀への予言の書。待望の本邦初訳。
内容説明
貧困はいかに生じるのか。貧困はなくならないのか。経済社会において矛盾が次の矛盾を生み出す連鎖を、プルードンは分業・機械から共有・人口へといたる十段階の系列弁証法で表現していく。全問題が解消する高次の別世界を求めるのではなく、現実の矛盾(アンチノミー)のなかで均衡を求め、解決の方途として、相互性の原理を提示する。時代を超える名著、初の日本語完訳。
目次
第9章 第六段階―貿易のバランス
第10章 第七段階―信用
第11章 第八段階―所有
第12章 第九段階―共有
第13章 第一〇段階―人口
第14章 要約と結論
著者等紹介
プルードン,ピエール=ジョゼフ[プルードン,ピエールジョゼフ] [Proudhon,Pierre‐Joseph]
1809‐65。19世紀フランスの思想家。貧しい樽職人の子として生まれ、印刷職人となり、修行して独立し印刷所を開くも挫折。その後、独学で本を書き、1840年の『所有とは何か』で一躍有名になる。『貧困の哲学』(1846年)で名声はさらに高まる。1848年に国会議員となるが、ボナパルトを批判して投獄される。しかし、執筆活動はますます旺盛となる
斉藤悦則[サイトウヨシノリ]
1947年、福岡県生まれ。一橋大学社会学部卒業、同大学院社会学研究科博士課程満期退学。元鹿児島県立短期大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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