出版社内容情報
下巻は画期的な日本山岳会の創立とそれを巡る人々、烏水の南アルプスや槍・穂高登行の姿を著者自身が追跡登山をしながら描き出す。
内容説明
小島烏水は一九〇五年の日本山岳会創立に、武田久吉、高頭式らとともに、大きな役割を果たした。槍・穂高の山行にも拍車がかかり、山への思いが深まる。なかでも『日本アルプス』の刊行は画期的であった。烏水の日本の自然への愛情は、浮世絵研究へと向かう。大佛次郎賞受賞作。
目次
『日本山水論』前後
趣味の殿堂
日本山岳会の創立
あたらしき紀行文
山恋いの記
探検時代の主役として
『日本アルプス』刊行
「文庫」の終焉
穂高・槍ヶ岳縦走
大下藤次郎と岡野金次郎
美術研究へ
著者等紹介
近藤信行[コンドウノブユキ]
1931年、東京都生まれ。早稲田大学大学院仏文科修士課程修了。文芸評論家、前山梨県立文学館館長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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