平凡社ライブラリー<br> ラスネール回想録―十九世紀フランス詩人=犯罪者の手記

個数:
電子版価格
¥1,650
  • 電書あり

平凡社ライブラリー
ラスネール回想録―十九世紀フランス詩人=犯罪者の手記

  • ウェブストアに1冊在庫がございます。(2024年04月26日 14時24分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 文庫判/ページ数 319p/高さ 17cm
  • 商品コード 9784582768169
  • NDC分類 951
  • Cコード C0323

出版社内容情報

バルザック、ユゴー、ブルトンら多くの作家を魅了し、知識人が面会に列をなした知的で洗練された伝説の犯罪者の獄中記。本邦初訳

内容説明

「私は社会の災いとなることを決意した」―残酷な殺人者でありながら、知的で洗練された物腰と冷徹かつ文学的な弁舌で人々を魅了したラスネール。彼こそは、世間を相手どり、自ら言説の主体となった最初の犯罪者だった。スタンダール、ユゴー、ドストエフスキーの作品の源となり、ブルトン、カミュ、ワイルドらの関心を引いた、十九世紀フランス社会の象徴的産物にして犯罪文化の結節点たる男の獄中記。

目次

第1章 少年時代
第2章 学校時代
第3章 放浪生活
第4章 パリでの犯罪
第5章 社会復帰の試み
第6章 詩作のとき
第7章 転落
第8章 最期の日々

著者等紹介

ラスネール,ピエール=フランソワ[ラスネール,ピエールフランソワ] [Lacenaire,Pierre‐Francois]
1803‐36。19世紀フランスの犯罪者、詩人。裕福なブルジョワ家庭に生まれ立派な教育を受けるが、父親の破産で生活に困窮し、犯罪者へと身を落とす。1836年、強盗殺人罪で死刑。獄中で書かれた『回想録』は死後出版され、ベストセラーとなった

小倉孝誠[オグラコウセイ]
1956年、青森生まれ。パリ第4大学文学博士、東京大学大学院博士課程中退。慶應義塾大学教授

梅澤礼[ウメザワアヤ]
1979年生まれ。パリ第一大学史学博士。日本学術振興会特別研究員PD(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

傘緑

39
「君に、私と同じくらい、私の心の内を読ませ、そして私の鼓動拍動のすべてを数えさせてあげよう。君は目を閉じて、ただ私の誠意に身をゆだねればいい(序文)」『天井桟敷の人々』や澁澤龍彦の『悪魔のいる文学史』、安達正勝の『フランス反骨変人列伝』などで、散々その滴らんばかりの色悪っぷりを見せつけられ、待ちに待ってのラスネールであります。ただキュルテンやフィッシュのような野趣を期待すると肩すかしを食うかも?有名なシャルドン殺しも「後のことはご存じの通り」で済ませるからね。挫折した社会主義者や革命家の獄中記といった印象2017/01/05

rinakko

9
歪められた豊かな才能が、己を怪物化の道へと駆立てていった軌跡。洗練された物腰でひだ襟飾りのシャツを優雅に着こなし、教養あるブルジョワの外見と傲慢な態度で当時の人々を魅了したという、詩人にして残忍な犯罪者ラスネール。監獄の中で書かれたこの回想録は、幾人もの文豪たち(スタンダール、ドストエフスキー…)に霊感を与え、その人物像は後に映画の題材にもなっている。というわけで、とても興味深く読んだ。復讐心の苛烈さと、行動における冷徹さにぞくり…。「最後の歌」の自筆原稿は、美しい筆跡に思わず見惚れた。2014/08/17

ラウリスタ~

8
盗人で、人殺し、反省の態度なし、による自伝。なんでこういったなにも成さなかったフランス人の自伝が現代の日本でまで読まれるかといえば、これが19世紀から20世紀にかけての多くの作家たちの創作意欲をかき立てるものであるから。ただまあ、そんなに面白いものではない。「きちんとしたフランス語を話し、詩まで作る男が犯罪者なわけがない」という19世紀の犯罪神話に衝撃を与えた本ではあるのだが、後半の犯罪自慢は退屈極まりない。前半の幼少期のトラウマ、父母からの愛の欠如が犯罪者を生む様子は読んでもよいが。2014/10/17

naka

3
とある研修にて、社会評論家が勧めていたので気になり読み始めた。ラスネールという文学の才能溢れた犯罪者が絞首台に上がる直前まで自分の人生について語った本。両親に愛されなかった幼少期の話は興味深かったが、後半の犯罪自慢や、犯罪を犯した理由は若干不快感を感じた。正直、社会の性にして自分の犯罪を肯定化しているだけ。絞首台に上がる直前の語りはただの強がりにしか思えなかった。ただ、小倉考誠による解説1は面白い。2015/11/16

にきゅ

1
今年最初の一冊がコレ。想像力を刺激してくれる犯罪者で詩人。2018/01/01

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/8157521
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。