出版社内容情報
19世紀末、小柄な老女が揚子江をさかのぼり、陸路、漢族の世界さえ越えた地域を踏破、「蛮子」の知られざる世界を描き出す。当時最高の旅行作家の最後の旅行記をバード研究第一人者の翻訳で。
内容説明
一九世紀英国の卓越した女性旅行家、バード、その「揚子江流域とその奥地」の旅の記を、バード研究第一人者の的確な翻訳で提供する。第2巻は、保寧府から潅県、理番庁へ、そして四〇〇〇メートル級の山脈を越え梭磨、知られざる世界へ、成都、舟に乗って重慶、やがて旅の終わり。貴重な写真とともに、一九世紀末四川の世界をみごとに記録するバード最後の旅行記の、待望の平凡社ライブラリー版!
目次
保寧府と新店子
新店子から梓潼県へ
梓潼県から潅県へ
潅県と成都
潅県から興文坪へ
興文坪から理番庁へ
理番庁から雑谷脳へ
「遠き彼方」
蛮子と夷人すなわち山上人
梭磨から成都村へ
下流へ向かって
瀘州から重慶府へ
旅の終わり
ケシとその利用
中国のプロテスタント系伝道界に関する覚書
著者等紹介
バード,イザベラ[バード,イザベラ] [Bird,Isabella L.]
1831‐1904。英国の旅行家。牧師の長女として生まれ、22歳の時、健康回復のための海外の旅をすすめられてカナダとアメリカを訪れる。40歳でオーストラリア、ニュージーランドに向かい、ハワイ諸島とロッキー山脈の旅を楽しむ。46歳の時に日本を訪れて以後は、マレー半島、小チベット、ペルシャ、トルコ、朝鮮、中国、日本、モロッコなどアジアを中心に旅を重ねる。その旅は、妹の死、結婚、夫の死の後の57歳からいよいよ本格化した。旅の後に書いた旅行記は、いずれも好評を得た
金坂清則[カナサカキヨノリ]
1947年、富山県生まれ。京都大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学。京都大学名誉教授。イザベラ・バードに関する研究と写真展等の活動により、王立スコットランド地理学協会名誉会員。日英協会賞受賞、他。専攻、人文地理学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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KAZOO
やいっち
hitsuji023
和泉花
pitch
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- 和書
- 永遠。 講談社文庫