出版社内容情報
夢とうつつの狭間をよろめきながら歩く、そんな覚束ない感覚。内田百閒(けん)の掌編、日記、随筆を集めた百物語。『おばけずき――鏡花怪異小品集』に続く文豪小品シリーズ第2弾。
内容説明
ありふれた日常の描写から異界への道が開かれる百〓(けん)文学の妙。夢とうつつのあわいに揺らぐ奇妙な風景が、高揚感とせつなさをともない、あいまいな不安を肥大化させる。うろんな世界を精緻な言葉で描く名手の真髄に迫るべく、百物語の形式で編まれた妖しい小説・随筆・日記、全百篇!「おばけずき」に続く文豪小品シリーズ、第二弾。
目次
百鬼園日記帖・二十三―大正六年九月二十四日の八
冥途
夜道
百鬼園日記帖・二十八―大正六年九月二十七日
三代
東京日記・その二十三
東京日記・その十一の上
東京日記・その十一の下
東京日記・その二十一
東京日記・その四〔ほか〕
著者等紹介
内田百〓[ウチダヒャッケン]
1889年、岡山県岡山市生まれ。本名榮造。別号に百鬼園など。東京帝国大学文科大学に入学しドイツ文学を専攻、在学中から夏目漱石の門下に入る。陸軍士官学校、海軍機関学校、法政大学などで教官を務め、ドイツ語を教えた。1922年、創作集『冥途』を初出版。以後、小説・随筆の分野で活躍した。1971年歿
東雅夫[ヒガシマサオ]
1958年、神奈川県横須賀市生まれ。早稲田大学文学部卒業。「幻想文学」編集長を経て、アンソロジスト、文芸評論家となる。現在「幽」編集長。著書に『遠野物語と怪談の時代』(角川選書、第64回日本推理作家協会賞受賞)、など、児童書の監修も手がけ、活躍の場を広げている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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あたびー
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- 読むクスリ 〈33〉