出版社内容情報
優れた山の文学とは、山が描けているか否かにあると著者はいう。『北八ッ彷徨』以来、文章に磨きをかけた山行・紀行文、親炙した辻まこと、深田久弥などの人物論を収録。解説=福島功夫
内容説明
山と文学の遍暦。人生と登山に魂を打ち込んだ記録。
目次
1 (坂巻温泉;私のピッケル;丹沢の頃 ほか)
2 (登山の批評よ起れ;山の文章;人のいる山 ほか)
3 (詩人との出会い;尾崎喜八『わが詩の流域』解説;尾崎喜八の山の文学 ほか)
著者等紹介
山口耀久[ヤマグチアキヒサ]
1926年、東京都生まれ。十代のなかごろから登山を始め、戦争末期の44年に有志と獨標登高会を創立し、その初代代表を務める。早稲田大学文学部を結核のため休学し、2年間の療養所生活を送る。退院後は東京日仏学院に通ったが、ディプローム(卒業資格)を得ていない。病気平癒後に再び登山活動に復帰し、八ヶ岳をはじめ、後立山不帰2峰東壁、甲斐駒ヶ岳摩利支天中央壁、利尻岳西壁などに開拓の足跡を残した。また山の文芸誌『アルプ』の編集に参加し、串田孫一らと300号の終刊まで委員を務めた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。