内容説明
私たちが見ているのは、物からの刺激が脳に作用して出来上がった「像」ではない。物はじかに立ち現われているのだ。―この国の戦後が持つことのできた最もオリジナルな哲学、対面する者に考えることを挑発してやまない強靱な思考、哲学とは歌うものではなく語るものだとした平明かつ鮮やかな文章―そのもとで学んだ四人の哲学者が、大森哲学のエッセンスを、その思考の軌跡を鮮明に示す論考を編む。最良のアンソロジー。
目次
1(夢まぼろし;記憶について ほか)
2(哲学的知見の性格;他我の問題と言語 ほか)
3(ことだま論―言葉と「もの‐ごと」;科学の罠 ほか)
4(過去の制作;ホーリズムと他我問題 ほか)
著者等紹介
大森荘蔵[オオモリショウゾウ]
1921年、岡山市生まれ。東京帝国大学理学部物理学科を卒業し、海軍技術中尉。戦後、同大学文学部哲学科に再入学。アメリカ留学を経て、東京大学教養学部教授を務めた。1997年没
飯田隆[イイダタカシ]
1948年生まれ。東京大学大学院人文科学研究科(哲学専攻)博士課程退学。現在、日本大学文理学部教授
丹治信春[タンジノブハル]
1949年生まれ。東京大学大学院理学系研究科(科学史・科学基礎論)博士課程単位取得退学。現在、日本大学文理学部教授
野家啓一[ノエケイイチ]
1949年生まれ。東京大学大学院理学系研究科(科学史・科学基礎論)博士課程中退。現在、東北大学大学院文学研究科教授
野矢茂樹[ノヤシゲキ]
1954年生まれ。東京大学大学院理学系研究科(科学史・科学基礎論)博士課程単位取得退学。現在、東京大学大学院総合文化研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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踊る猫
白義
take
rubix56
田蛙澄
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