平凡社ライブラリー<br> 禅の第一義

電子版価格
¥499
  • 電子版あり

平凡社ライブラリー
禅の第一義

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 文庫判/ページ数 238p/高さ 17cm
  • 商品コード 9784582767421
  • NDC分類 188.8
  • Cコード C0315

内容説明

禅は、鈴木大拙の精力的な活動により、アメリカ・ヨーロッパをはじめ、世界へ広がった。この人なくして、新しい思想としての禅の世界化はなかった。単に仏教のみに沈潜するのではなく、キリスト教との比較、ヨーロッパ文学や神秘主義への探究を通し、大拙は開かれた世界から禅を深めていった。禅を「宗教の極致」と位置づけるに至った初期の代表作。

目次

第1篇 第一義(緒言;宗教の本義;仏教とキリスト教;宗教の極致これ禅;禅の本領 ほか)
第2篇 莫妄想(いかにして十二時を使い得るか;禅的生涯;無縄自縛;禅学ならざるもの;禅と虚無哲学 ほか)
第3篇 解打鼓

著者等紹介

鈴木大拙[スズキダイセツ]
1870年、石川県金沢市生まれ。東京帝国大学選科に学ぶ。鎌倉円覚寺の今北洪川、釈宗演に参禅。97年アメリカに渡り『大乗仏教概論』を英文で出版。1909年帰国し、学習院、東京帝国大学、大谷大学の講師、教授を歴任、仏教哲学の研究に従う。東方仏教徒協会を設立して英文雑誌「イースタン・ブディスト」を創刊、仏教及び禅思想を世界に紹介した。49年文化勲章を受章。晩年に至るまで精力的に研究を続け、66年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

テツ

29
禅を知るにはただひたすら座るしかない。きっとそれが真実なのだとは思うけれど、禅的なモノの見方や世界観(というと語弊があるんだろうな)には、自分の抱える悩みへの一筋の救いの光が見える気がした。世界はそのまま存在する。僕が泣こうが喚こうがそのまま存在する。でもその世界は僕が消そうと思ったのなら、僕が存在を認めなければ、瞬く間に消え去るくらいに儚いものでもある。世界は貴重で大切で、そして同時に儚くどうでもいい。それを識り世界を会得する僕自身ですらどうでもいい。全てが消え去り、ここには何が残るのか。2019/03/25

1.3manen

24
初版1914年。底本1963年。J.S.ミルの実例(20頁~)。万巻の書を読破して未曽有の研究を遂げ、名声四海にとどろき世の人みな仰ぎ尊ぶがいかにも愉快。(略)されどほんとうの満足となすを得ず(23頁)。読書に限界も認め、他の生き方、手法もあることを忘れてはならないようだ。ワーズワースは詩よりして禅に入れるものなり、彼が格調には一種清新の気あり、これを読めば彼がいかに深く自然を解し、心性の秘機に触れたるかを知るべし(43頁~)。発動の機(エ・モーション、44頁)。  2014/07/10

roughfractus02

8
英語教師が禅者になる。1914年に刊行された文語体の本書を読むと、散文にないリズムに英語と共通する韻文的なパターンが見出せる。思考のパターンは、時に論理を構築し、時に感覚を示唆つつリズムを刻む。自己の本性を見極める「見性」は「死して死せず、生まれて生まれず、見えて見えず、聞こえて聞こえず、動きて動かず…」と肯定否定が繰り返され、両者の間にその本性を仄めかす。10年以上の米国滞在の後に文語で書かれた本書を読むと、東西思想を比較しつつ自ら「見性」の人となる一禅者の思考パターンが、身体でリズムを刻むかのようだ。2021/02/15

たかぴ

2
久々の文語体に馴染めず途中で落伍。いずれ再読しよう。2025/09/20

鯨、或は山田

2
底本は1914年、44歳の著作である。気迫のある筆致で、読み易くはないが禅というものに輪郭を与えようとする内容であった。学術的なところとは距離を置いて、神秘性を詳らかにしていこうとする本だった。この本が2011年に再刊された意味が、重要なのであろう。2013/10/06

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/4039284
  • ご注意事項

最近チェックした商品