内容説明
日韓の歴史問題はなぜ解決の糸口さえ見出せないのだろうか。本書は、日韓・左右の間に横たわる「不信と怒りの連鎖」を読み解き、「和解」の「土台」を示すことで多くの読者の共感を集め、第七回(二〇〇七年度)大佛次郎論壇賞を受賞した。
目次
第1章 教科書―「誇り」から「責任」へ(日本の「反省」と新しい歴史教科書をつくる会;反省する戦後日本 ほか)
第2章 「慰安婦」―「責任」は誰にあるのか(「慰安婦はなかった」のか;日本政府の対応と「女性のためのアジア平和国民基金」 ほか)
第3章 靖国―「謝罪」する参拝(小泉首相の「反戦」の意志;靖国と戦後日本 ほか)
第4章 独島―ふたたび境界民の思考を(ふたつの独島ものがたり(1)―近代以前
所有の政治学―名称・逸脱・植民地 ほか)
第5章 和解のために(近代がもたらした四つの問題;本質主義を超えて ほか)
著者等紹介
朴裕河[パクユハ]
1957年、ソウル生まれ。現在、世宗大学校日本文学科教授。慶應義塾大学文学部を卒業後、早稲田大学大学院で日本近代文学を専攻、博士号取得。韓国に帰国後、夏目漱石、大江健三郎、柄谷行人の翻訳など、日本近現代の文学・思想を紹介。『和解のために―教科書・慰安婦・靖国・独島』で第7回(2007年度)大佛次郎論壇賞を受賞
佐藤久[サトウヒサシ]
1951年生まれ、京都市出身。翻訳家。法政大学ボアソナード記念現代法研究所委嘱研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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