内容説明
みずみずしい感性と厳しい論理をもって、詩・評論・小説を創作し、七十七年の生涯を文学者として生きた中野重治。著者は中野の厚い信頼を得て、二度の全集の編集・校訂に携わった。中野重治の生涯を、生い立ちから晩年まで、一つ一つの事実を調べ、積み重ねて生まれたのが本書である。単行本刊行後の博捜・研究の成果を大きく取り入れて、ここに新たな増訂版が出来上がった。
目次
重治・中野さん
生い立ち
文学修業
プロレタリア文学運動
獄中と「転向」
出獄後
日中戦争期
太平洋戦争期
敗戦後
「五〇年問題」前後
日本共産党中央で
晩年と最期
中野重治の生涯
著者等紹介
松下裕[マツシタユタカ]
1930年、朝鮮鎮南浦府生まれ。早稲田大学ロシア文学科卒業、筑摩書房に入社し、中野重治の単行本ほか編集に携わる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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