平凡社ライブラリー<br> 呪の思想―神と人との間

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呪の思想―神と人との間

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  • サイズ 文庫判/ページ数 325p/高さ 17cm
  • 商品コード 9784582767339
  • NDC分類 222.03
  • Cコード C0310

内容説明

三千三百年前、漢字はなぜ生まれたのか。漢字は神への祈りのために生まれた。神へ歌を捧げ、舞を捧げた。その物語が「歌」「舞」という文字に秘められている。白川静をこよなく敬愛する梅原猛が原初の文字に封じこめられた古代人の心について聞き、とことん語り明かす、東洋の精神にせまる巨人対談。

目次

第1章 ト文・金文―漢字の呪術(「白川静」の学問―異端の学から先端の学へ;『万葉集』と『詩経』―甲骨文と殷王朝;三つの文化―文身・子安貝・呪霊 ほか)
第2章 孔子―狂狷の人の行方(和辻哲郎の『孔子』―白川静の『孔子伝』;陽虎、孔子の師?―近くて遠い人;孟子・鄒衍・荀子・韓非子―「斉」の国へ ほか)
第3章 詩経―興の精神(楽師集団と『詩経』―伝承された「風」「雅」「頌」;『詩経』の発想法・表現法―「賦・比・興」;「興」という漢字―両手で酒を注ぐ象 ほか)

著者等紹介

白川静[シラカワシズカ]
1910年、福井県生まれ。順化小学校卒業後、大阪へ出て、成器商業学校夜間部に通う。立命館大学文学部夜間部に入学。在籍のまま立命館中学校教師を経て、1954年に立命館大学教授。「興の研究」により京都大学で文学博士の学位を受ける。2004年、文化勲章受章。2006年没

梅原猛[ウメハラタケシ]
1925年、宮城県生まれ。京都大学文学部哲学科に入学。立命館大学の専任講師となる。学園紛争で立命館大学を辞職。京都市立芸術大学学長・国際日本文化研究センター所長を歴任。1999年、文化勲章受章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

うめ

20
すごい面白い。封神演義や三国志、韓非子や老子なんかから中国古典を読んできたから、殷と周の話は新鮮で面白かった。日本古典に出てくる、若菜摘み、にも、知らなかった情緒があって。けして争わず、(おそらく同族殺しも無かった)古代日本のおおらかさに思いを馳せる。今の世界はあまりに殺伐としているからこそ、人を誉め、国を誉め、自分の来歴と住まうこの国を祝っていきたい。私が鳥や魚が好きなのは、きちんと縄文の血が流れてるからかな、なんて思うと、不思議と身体も愛おしくなる。もっときちんと、この国、日本の心を知っていきたい。2015/02/28

りー

19
白川氏91歳、梅原氏76歳の対談。お二人とも、頭の中、どーなっているのか。いやはや。対談は3回、1回目は漢字の成りたちから見える世界、2回目は孔子の人生、3回目は詩経がメインテーマになっています。白川氏の語る殷や孔子に、梅原氏が日本の古代をぶつけていく。私が一番面白かったのは、青銅器を呪に使うため、敵対勢力の居る方向に面する山の斜面に埋めた、というところ。まんま出雲だ!と思いました。殷は白を、周は赤を重んじる。鳥、特に渡り鳥は祖先霊を運ぶ。重要な場面では鳥占いをする。鳥居や斑鳩の原点を感じました。2020/10/20

roughfractus02

11
梅原氏が問い、白川氏が答える。両者が言葉に見いだす「呪」や「怨霊」の力の検討は、人同士の伝達手段として合理化され、その媒体が機械化されて世界中に普及した現在、その暴走の危険が地球大に潜在する状況を知る上で重要だ。身の丈を離れる言葉は「tele-」(遠く)の接頭辞のつく「gram/phone/vision」で媒介され、これら技術を基盤としたWeb(蜘蛛の巣)を地球上に張り巡らせている。自然や神に向けて歌い語る言葉の遠隔操作力が人に向くと、人を偶像に変貌させカルト的集団性を作り出すことを私たちは痛感している。2021/01/14

おの

10
図書館本。何度かトライしてようやく。濃い。濃すぎる。昭和のかほり。対談形式なので余計に。中国にまた行きたくなった。甲骨文と金文研究したい…!中国と日本の古代、ギリシャ、アイヌの関連まで。濃い。青銅器の呪鎮の話にロマンを感じた。2023/01/08

yuzyuz_k

9
白川静、梅原猛と見ただけで購入しました。 亡くなられていますが、ワクワクしますよね。どんな話になっていくか。 そして、やっぱり凄かった。 理解が及ばない部分が多いので、知的好奇心をくすぐってくれる部分も多いですし。 理解出来たなんて事はかけません。 二人の巨人を見上げて己の小ささは理解出来ましたが・・・2019/05/15

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