内容説明
本書では、蕩児は蕩児なりに、悍妻は悍妻なりに、幽鬼は幽鬼なりに、妖異は妖異なりに、自身ではどうしようもなく、つたない性のままに運命の軌跡を描いてゆく。それらはおそらく、蒲松齢の心そのものであったろう。怪奇文学のロングセラー全6巻完結。
目次
巻11(縁の定数;菊の姉弟;書物気狂い ほか)
巻12(石室にいた三人;車夫と狼 ほか)
付録(便所の蛇;ある武芸者;竜の子 ほか)
著者等紹介
蒲松齢[ホショウレイ]
1640‐1715。清代初期の文人。山東省に生まれる。父親から読書人としての教育を受け、19歳で県試に合格するも、科拳の郷試にはついに合格せず、71歳で貢生になるまで、家塾の教師を務める。読書と著述にうちこみ、『聊斎志異』のほかに戯曲、俗曲、詩集など多くの文学作品を残す
増田渉[マスダワタル]
1903年、島根県生まれ。東京大学文学部支那文学科卒業。中国文学専攻。77年没
松枝茂夫[マツエダシゲオ]
1905年、佐賀県生まれ。東京大学文学部支那文学科卒業。中国文学専攻。95年没
常石茂[ツネイシシゲル]
1915年、大阪府生まれ。本名、柳沢三郎。東京大学文学部支那文学科卒業。中国文学専攻。82年没
稲田孝[イナダタカシ]
1915年、東京都生まれ。東京大学文学部支那文学科卒業。中国文学専攻。2005年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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