平凡社ライブラリー<br> 江戸の本屋さん―近世文化史の側面

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平凡社ライブラリー
江戸の本屋さん―近世文化史の側面

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  • サイズ 文庫判/ページ数 268p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784582766851
  • NDC分類 023.1
  • Cコード C0321

内容説明

江戸時代のはじめ京都で、出版業は始まった。次いで大坂で、やがて江戸でも、本の商売が興隆する。読者層が拡がる。書目が変わる。統制の制度がつくられ、須原屋とか蔦屋とか、本屋たちの新しい経営戦略が展開される―出版を軸にして近世という時代とその文化を見直すとき、既存の歴史観の殻がやぶける。新しい近世研究を促した名著、待望の再刊。

目次

1 京都町衆と出版(京都書林の十哲;活字版から整版へ;町衆と出版文化)
2 元禄文化と出版(ベストセラーとしての西鶴本;元禄の読者;元禄出版界の発展と限界;出版統制のはじまり)
3 田沼時代の出版革新(上方に対抗する江戸出版界;世界に目をむけた須原屋市兵衛;近代出版の先駆者・蔦屋重三郎;寛政改革の中の蔦重)
4 化政文化と出版(続発する筆禍事件と禁書;化政期出版業の明暗;貸本屋の活動)
5 幕末の出版(須原屋茂兵衛を追って;須原屋茂兵衛の盛運;近代コミュニケーション形成の前提

著者等紹介

今田洋三[イマダヨウゾウ]
1933年、山形県生まれ。東京教育大学文学部史学科日本史学専攻卒業、同大学大学院修士課程修了。都立上野高校教諭、近畿大学教授などを務める。専攻、近世文化史・コミュニケーション史。1998年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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Y2K☮

27
蔦屋重三郎を美化し過ぎ。彼は怜悧で手堅い商売人。写楽が1年弱で消えたのはお上の規制云々の前に役者に嫌がられたのと単純にさほど売れなかったから。話題にはなっただろうしスマッシュヒットで御の字だったはず。あと作者の自己規制を嘆くのは分かるが、窮屈な状況下でも彼らは粋な穿ちを巧みに落とし込もうと頭を働かせていた。そこに触れぬのは画竜点睛を欠く。ただ高尚な存在だった本が庶民のものになっていく過程や飢饉への危機感が農書や教科書需要の増大を生んだという見解は勉強になった。実用と娯楽どちらも必要。江戸出版文化の入門書。2018/05/03

Kouro-hou

25
江戸期になって印刷業から出版業へ変化した本屋を中心に、書をめぐる出版文化と流通の研究整理した本。平楽寺(何と今もある)、八文字屋、蔦屋、須原屋といったその時代の大書商や、規制をかける幕府側として文化面で登場すると大体ヒールな松平定信やもうちょっとバランスのとれた大岡越前(奥付発案者)、匿名の悪口本の著者を探すために35万人も聴聞した(著者はもちろん死罪)5代将軍綱吉などの列伝としても面白い。当時は原稿そのまま版木にしたので字がキレイでないとダメだったとか。ヲヲ。当時の庄屋日記が字の通り晴耕雨読で羨ましい。2016/11/16

きいち

19
歴史学って楽しいんだ、と改めて思える本。例えば、あとがきで読んでて今田が驚嘆したという元禄の河内の庄屋さんの日記。俳句や謡の本、農業全書や和漢三才図会、地域の寺子屋用の教科書まで、まんま、読書メーター。なんと豊穣な。◇そして、環境に合わせ真剣に商売に取り組んだ版元たち。写楽の蔦屋重三郎、解体新書や源内本の須原屋市兵衛をはじめ、それぞれ、今田は出版目録に止まらず、古書の奥付を開いては版元名を集め、版元のキャラを浮かび上がらせていったというのだから、事実から歴史を立ち上げてくって、こういう活動なんだなと思う。2013/11/17

作楽

10
資料。本屋さんが農家まで出張して営業してるのに、ちょっと感動した。しかも、買ってるし、貸し借りしているし。みんな昔から本好きなんだなぁ。2015/04/01

きさらぎ

5
再読。江戸文化について少しばかり(当時よりは!)知識もついたので、その時期ごとの出版人の動きとその時の文化人たちの絡み合いを感じることが出来て、再読とはいえとても楽しかった。やっぱり時代背景の知識って大事だなあ。同じ本でも読んだ時の楽しさが全然違う。2016/09/15

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