内容説明
万葉末期の代表的歌人にして、万葉編纂者の一人―天平内乱期を中核とするその時代に、この貴族政治家が、何を考え、どう生きたのか、なぜ「歌わぬ人」となったのか―歌に対する確かな鑑賞力と、歴史的な背景に関する独自の深い洞察力によって、その人物の全体像をもののみごとに描きだす。
目次
第1章 佐保大納言の家史
第2章 少年家持
第3章 天平貴族の青春と恋
第4章 越中国守時代
第5章 家持と橘奈良麻呂の変
第6章 持節征東将軍の最期
結章 藤原種継の暗殺事件をめぐって
著者等紹介
北山茂夫[キタヤマシゲオ]
1909年生まれ。歴史学者。東京大学文学部卒業。1984年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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