内容説明
日本人の深層にあって、民族のエネルギーを作り出す見えざる力“日本語”を正しく把握するために、日本語の歴史を日本人の言語生活の歴史として、また日本文化の骨格を作ることばの文化史として捉え、広範な視点から語り尽くした名著の復刊。別巻は、『日本語の歴史』の補遺として、広く言語学の方法を採り入れ、言語史はいかに研究されるかを主題に、文献学、文字資料の取り扱いにまで論及する。歴史言語学の入門書の比類なき名著。
目次
第1部 言語史の原理(言語の歴史とはなにか;言語史の資料と性格;言語史の研究法;言語地理学の寄与)
第2部 文献学の方法(書承の資料―書籍を中心として;書承における文字の批判的処置;仮名と表記法)