内容説明
「枕草子」に引く白居易の「香炉峰の雪」ほか、雪、農閑期、早咲きの梅など冬景色を詠んだ名品、人生の晩年として白髪や老境にまつわるもの、さらに辞世の詩など。また杜甫「飲中八仙歌」、大塩平八郎「四十七士」、菅茶山「冬夜読書」ほか、蘊蓄を読めばいっそう味わいが増す、逸品揃い。高適が「霜鬢明朝又た一年」とうたう「除夜の作」で締めくくって、全四巻完結。
目次
寺子屋(陸游)
桑落酒(呉偉業)
扁舟(韋応物)
飲中八仙歌(杜甫)
お国なまり(賀知章)
嚢中自ら銭あり(賀知章)
辞世(陸游)
白髪(張九齢)
老境(沈徳潜)
憂愁と詩(陸游)〔ほか〕
著者等紹介
一海知義[イッカイトモヨシ]
1929年、奈良市生まれ。中国文学者。旧制高校理科から京都大学文学部中国文学科に進学、高橋和巳らとともに吉川幸次郎に師事した。神戸大学教授、神戸学院大学教授を歴任し、現在、神戸大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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