内容説明
日本人の深層にあって、民族のエネルギーを作り出す見えきる力「日本語」を正しく把握するために、日本語の歴史を日本人の言語生活の歴史として、また日本文化の骨格を作ることばの文化史として捉え、広範な視点から語り尽くした名著の復刊。第3巻は、仮名文字の登場が日本語の歴史にもたらした新しい展開を語る。仮名によって話し言葉が書き言葉に定着し、和歌や物語など、言語芸術が隆盛した景観を描く。
目次
第1章 口頭言語から書記言語への定着(平城京から平安京へ;口頭言語と書記言語 ほか)
第2章 和文の成立とその展開(和風の文章の前史をみる;和文の歴史における紀貫之の位置 ほか)
第3章 表記体の成立をみる(漢字と日本語との接合;仮名文学の登場 ほか)
第4章 仮名の芸術と実用(平仮名がひらく美の世界;実用の場に完成する片仮名 ほか)
第5章 言語にとらえる貴族と民衆の生活感情(貴族と民衆とのあいだ;民衆の言語生活を探る困難 ほか)
感想・レビュー
-
- 和書
- 図説幕末明治流行事典