平凡社ライブラリー
東京・京都・大阪―よき日古き日

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  • サイズ 文庫判/ページ数 259p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784582765816
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0395

内容説明

いまはなき市井の面影を永遠の放蕩歌人が綴った回想記。著者曰く「私の市井好きは少年時代からであつて、中学の三年頃から寄席や芝居通いをはじめ、“十五から酒を飲み出で今日の月”という其角の句ではないが、年少早くも酒肆の縄暖簾を潜り、樽に腰掛けてのんで一升、市井に於ける酒の味を解した。懺悔々々六根清浄、ここらあたりで長年胸に鬱屈している酒気を吐いて、すつきりとした心持になつて老後を楽しむのも、亦人生のひと趣向ではないだろうか」。

目次

東京(柳橋界隈;両国橋;名所図会 ほか)
京都(中島棕隠;鴨東四時雑詞;京の四季 ほか)
大阪(泥龍和尚;美記子歌集抄;八千代回想 ほか)

著者等紹介

吉井勇[ヨシイイサム]
1886年、東京生まれ。早くから雑誌『明星』に歌を発表。『明星』廃刊後の1909年には、木下杢太郎、北原白秋らと『スバル』創刊。明治末期から大正期にかけての新浪漫主義の歌人を代表する一人となる。耽美的歌風を特徴としたが、後に人生の哀歓を表現する傾向を示した。また戯曲や小説も書き、市井の遊芸人を描くのを得意とした。1960年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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カスコ

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今月は吉井さんの誕生日だったので読んだ!題名通り、東京京都大阪でのお話。随筆集。東京では若いときの話や文学がメインの人たちのお話が多かったけど、戯曲やその役者さんのお話、画家のお話などなど、当時の町並みや雰囲気と共に聞かせてくれるので文字から活気が伝わってくるような感じで楽しかった!京都、大阪となると女性や芸者さんのお話、役者さんの芸談義により花が咲いて、吉井さんの顔の広さ、知り合いの多さ、多様性に驚きながらも町を彩った人たちの話が聞ける。未来のことも考えて、ちょっと不安を抱いてはいるものの、2019/10/12

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