内容説明
イエスの言葉とは何か。それは何を指し示しているのか。聖書を読み解き、エゴイズムの克服という核心に迫る。新約聖書神学の第一人者が、ラジオ放送での名講義をもとに著した不朽の書。新たな書き下ろし一編を加えた増補版。
目次
イエスの生涯
イエスの考え方と語り方
荒野での試誘の物語―エゴイズムの克服
律法とエゴイズム
神の支配
野の花 空の鳥
赦し
本来的自己
愛と闘いと
実存と社会
「むすび」にかえて―現代神学とイエス
対談―イエスの生涯をめぐって
著者等紹介
八木誠一[ヤギセイイチ]
1932年、横浜生まれ。東京大学大学院修士課程・博士課程修了。文学博士(九州大学)、名誉神学博士(ベルン大学)。東京工業大学教授、ベルン大学客員教授を経て、桐蔭横浜大学客員教授。専攻、新約聖書神学、宗教哲学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
tanukiarslonga
0
紀元前後の人物の教えが現代でも意義を失わないのは2000年前と脳のスペックがかわってないからか。2014/11/27
905
0
エゴイズムを克服したのがイエス。そのイエスを救い主(キリスト)とするのがキリスト教。ところで、エゴイズムの克服とは無我の自覚であり、イエス以外にも仏陀・釈尊などその覚者は出現してきた。ただ、キリスト教は、イエスのみを我々を自覚へと促す唯一者として信じているってところが、仏教など他宗教と違うところなのか?さらなる熟慮を要する問題。2021/04/22