内容説明
私たちは何を知りうるのか。そして、何を知ろうと望むのか。人間理性の限界と可能性を画定し、形而上学の認識論的批判を企てたヨーロッパ近代哲学の最大の古典。定評ある原佑訳に補訂を加え、さらに精確な訳文でおくる不朽の名著。
目次
2 超越論的方法論(純粋理性の訓練;純粋理性の規準;純粋理性の建築術;純粋理性の歴史)
純粋理性批判(第一版)補遺(『純粋理性批判』のためのばらばらの諸紙片;『純粋理性批判』(第一版)自家用本に書き込まれた独立した諸反省
本文訂正(省略))
著者等紹介
カント,イマヌエル[カント,イマヌエル][Kant,Immanuel]
1724‐1804。ドイツの哲学者。1724年、ケーニヒスベルクに生れ、1746年ケーニヒスベルク大学を出て家庭教師や私講師を務めながら、1770年母校の正教授となった。ニュートン物理学やルソーの人間主義など、当時の新しい思想の影響を受けながら、近代的な世界市民の立場から、ライプニッツ=ウォルフの合理主義的形而上学とヒュームの経験論という思想対立を克服し、伝統的形而上学に代わる批判的形而上学を基礎づけた。広い学問領域を自由で自立的な人間理性の上に基礎づけたカントの思想は、ドイツ観念論、新カント学派などを経て、現代にいたるまで大きな影響を及ぼしている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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genyaman
2
哲学書をかじっていた十年以上前に買って本棚の肥やしになっていたものをようやく2ヶ月近くかけて読み終えました。ドイツ語と日本語の相性のせいか極めて難解で、また用語や概念をきちんと把握して読み進まないと、気付くと字面だけを眺めて進んでいるということもありました。実際どれくらい理解できたかは甚だ疑問ですが、普段の生活では絶対考えないようなことなので非常に興味深かったです。また、神、霊魂、自由などについて相当割いているあたりに時代を感じました。中巻の天文学が我々に無知の深淵を暴いてみせたという言葉が印象的でした。2017/06/23
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