感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
syaori
59
カントが問うのは「いかにして形而上学は学として可能」かということ。彼は形而上学の”世界に始まりはあるか”等の問いの解答には不可避的な矛盾があったとし、必要なのはそうした対象について判断する理性の能力の有無についての確実性に達することだとします。そのためには理性の使用範囲と限界の規定が肝要で、本巻では我々の認識を構成する感性と悟性の能力等を検証し、人間の認識の及ぶ領域を規定してゆきます。私たちの認識には感性と悟性の連関が必要なこと、従って物自体(真実在)など認識できない領域があるだろうことが語られて次巻へ。2026/02/17
Major
40
昨年12月に始めたカント『純粋理性を読む』読書会(WEB)も順調に3回を重ねた。参会する複数の方の読みの筋は、こちらの新しい気づきと視点を与えてくれる。カントの目指した小さな知的共同体が息づいている。さて、序文・序論を読書会の皆様と読み終え、いよいよ超越論的原理論の第一部門《超越論的感性論》へ読友の皆様と共に議論を進める。本論全体のシラバスでもある《序論》について、読友の皆様の真摯な取り組みに大いに助けられた要約的なものを、ここらあたりで一度まとめておく。→2025/02/18
Major
39
【Note 2】4. 現代哲学への射程:言語的転回と構築主義の源流: カントの影響は、19世紀から20世紀の「言語的転回」や現代の社会構築主義にも及んでいる。ヴィトゲンシュタイン以降の現代哲学は、我々が「言語の限界」の中に閉じ込められていることを論じたが、これはカントの「認識の形式」と言語を入れ替えた変奏曲であると言える。また、フーコーに代表される構造主義的視点も、カントの「批判」という手法を歴史的・社会的な枠組みへと拡張したものと見なせる。→2026/02/19
Major
38
本著作を課題本にして丸々1年間の読書会を完了した。メンバーの方々の真摯なお取組み、そして鋭い読み取りと気づきにより僕自身もまた新たな学びを得た。感謝感謝である。今回の読みにおいて、カントのコペルニクス的展開は《直観の形式》としての時空という議論のみではなく、カントの認識論全般に渡り論理的支柱を為しているということーそしてそれは主観•客観の多義性の問題を孕むことに繋がりうることを改めて精確に確認することができた。→ 2026/02/19
Major
38
まるで経文だった。カントめぇぇぇ‼️(大笑)十九の時だった。卒論に選んだのがカントだったから、駅前の書店でタイトルのカッコ良さに惹かれて買った。まいった。全然解らぬ。打ちのめされた💦なんだこれは⁉️延々とたれ流される先験的、アプリオリと経験的アポステオリの不可思議な語彙の波にもまれて嘔吐しそうになった。サルトルの方が何倍か良い(苦笑) とにもかくにも、読み切ったのは僕にとっては幸甚だった。読書というのはこういうものかと・・・身を持って知ったからである。2024/11/30




