内容説明
戦後日本の激動のなかで、新しい時代にふさわしい社会と芸術のあり方を模索し、「楽士」という独自の芸術家像を追求した林光の青春の自伝。
目次
一九四五年・夏
復活
闇市時代
目指すは麻布鳥居坂
天使の声が降りそそぐ
帽子かけ
『ミステリオス』
焼け跡から
毎日ホールの日々
予兆〔ほか〕
著者等紹介
林光[ハヤシヒカル]
1931年、東京生まれ。作曲家。53年、東京芸術大学音楽学部作曲科中退。外山雄三・間宮芳生と〈山羊の会〉を結成。「交響曲ト調」により芸術祭賞受賞。58年、合唱曲「水ヲ下サイ」(原民喜・詩)を初演。2001年に「永遠のみどり」を加え、「原爆小景」として完成。60年、武満徹・芥川也寸志らで“作曲家集団”を結成。61年、映画音楽「裸の島」で、モスクワ国際映画祭作曲賞受賞。72年、一柳慧・武満徹・湯浅譲二らと〈トランソニック〉を結成。75年、オペラ小劇場こんにゃく座の音楽監督に就任。89年、こんにゃく座のためのオペラ「セロ弾きのゴーシュ」で芸術祭賞受賞。92年、オペラ「森は生きている」初演。98年、オペラ「吾輩は猫である」で、サントリー音楽賞を受賞。2000年、「第二弦楽四重奏〈悲の曲〉」作曲。02年、オペラ「イヌの仇討」初演。04年、オペラ「花のラ・マンチャ騎士道あるいはドン・キホーテ最後の冒険」初演。現在も精力的な音楽活動を続けている
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