内容説明
虚構と現実、戦争と平和、愛と憎しみ、天国と地獄…。名作、話題作の映画とそのなかに鏤められている英詩とのふしぎな符合、謎を解き明かし、その出会いの魅力をさぐる。これまでにない映画と詩への道案内。書き下ろし版。
目次
小さな恋の物語
恐怖のメロディ
戦争と青春
妄執の愛
うるわしのサブリナ
未知の世界への恐怖と憧れ
死の不安からの克服
忘れられた花の香りをいまいちど
原罪―誘惑とのたたかい
いちずな恋の幻影〔ほか〕
著者等紹介
松浦暢[マツウラトオル]
1931年、高知市生まれ。成城大学名誉教授。学術博士。イギリス近代詩、比較文学
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感想・レビュー
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えふのらん
2
洋画の中の英詩。映画に登場する様々な英詩を取り上げ、その詩の来歴と作中でそれがどのように機能しているかを解明していく。入門というだけあって、映画はタイタニックから哀愁、詩もロレンスからミルトン、シェイクスピアまで時代やジャンルを問わずに幅広く取り上げている。「勇気あるもの」のようにメタな詩もセレクトされているのが新鮮だった。2015/04/05
稲
0
イギリス文学史Ⅰの参考書。文学作品を全て本で読むのが大変だという人には映画で見てしまうのがいいだろうから、そういう人にとっては良い本だと思う。2018/08/17