平凡社ライブラリー
木村伊兵衛と土門拳―写真とその生涯

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  • サイズ 文庫判/ページ数 346p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784582764888
  • NDC分類 740.21
  • Cコード C0372

内容説明

日本の写真文化の中心的存在として時代を駆け抜けた二人の写真家。スタイルも、テーマも好対照に見える二人が追い求めた写真とは、一体なんだったのか。周囲の人々の証言を交えつつ両者の経歴を辿り、巨匠たちの魅力を再発見する。

目次

「死」を撮る―記憶と残された時間
軽いカメラ、重いカメラ―写真との出会い
写真を見せること―報道写真の逆説
沖縄へ―夢の国、民俗の典型
舞台に残された真実―戦前・戦中の歌舞伎と文楽
リアリズム宣言!―カメラとモチーフを直結せよ
幸福な記念写真―秋田への情熱
リアリティへの挑戦―女性ポートレートの「傑作」
この不幸を見よ―土門拳の『ヒロシマ』
旅行者の視線―木村伊兵衛とパリ
「こどもたち」の残像―高度成長の裂け目へ
光の鑿―『古寺巡礼』が刻み出したもの
記録から記憶へ―撮り続けた「真実」の意味

著者等紹介

三島靖[ミシマヤスシ]
1961年生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。現在、朝日新聞社勤務
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

midnightbluesky

2
古本屋で100円で購入した。魂や心に激しく訴えかけてくるモノの表現方法というのは難しい。そしてそれを解説するのも難しい。2011/03/07

TOMYTOMY

1
日本のモダン写真創世記。2人の似ていながら対極な部分があるのが面白い。 テクニックかセンスか。木村さんの最後に撮ったものが時計とは。2021/01/10

mitam

1
ライバル物語って、どうしてこんなに読みやすいのか。人の頭ってやっぱり、比較で情報を整理していくようにできているんだろう。東京の坊ちゃん育ちで、撮られた人が気づかないほど軽やかに撮影していた木村と、山形の出稼ぎ家庭で生まれ、被写体が怒るまで構図にこだわった土門。互いに意識しまくりで、そのせいもあってしょっちゅう同じテーマを撮影している。そして、土門の哲学を理解していたのは木村だったというところまで、少年漫画顔負け。2018/11/30

Koki Miyachi

1
昭和の偉大な写真家、木村伊兵衛と土門拳。同時代を生きた対照的な二人の巨匠の人生を豊富な写真とともに辿る。キレの良い評論と、合間に挿入される二人の傑作写真たち。本の優れた構成も見どころ。写真は人生観、価値観を映し出すもの。このよく言われている真実を再認識させてもらった。2012/10/22

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