平凡社ライブラリー<br> グリズリー―アラスカの王者

平凡社ライブラリー
グリズリー―アラスカの王者

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  • サイズ 新書判/ページ数 101p/高さ 17cm
  • 商品コード 9784582764505
  • NDC分類 489.57
  • Cコード C0372

内容説明

1996年、43歳―。カムチャツカの地で不慮の死を遂げた星野の没年と享年だ。若すぎたその他界を惜しむ声は、いまだに止むことはない。その星野はこの『グリズリー』を第1作の写真集として、斯界に登場。幻の名著が目を覚ます。

著者等紹介

星野道夫[ホシノミチオ]
1952年、千葉県市川市生まれ。慶応義塾大学経済学部卒業後、動物写真家・田中光常に師事。78年から4年間、アラスカ大学野生動物管理学部に学ぶ。以後、アラスカの自然と野生動物をテーマに撮影活動を続ける。86年にアニマ賞、90年に木村伊兵衛賞を受賞。96年、カムチャツカで取材中、不慮の事故により逝去
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

翔亀

55
デビュー作がグリズリー(ヒグマの近縁)だったというのは因縁を感じざるを得ない。極寒のアラスカの野生動物の中で、彼が最も愛したのではないか。襲われたカムチャッカのヒグマは餌付けされ狂っていたという報告もあるが、少なくとも本書のグリズリーは、厳しい自然の中で逞しく生きながらも(いやだからこそ、と言うべきか)、微笑ましくなるようなホッとする姿が捉えられている。母グマと子グマが可愛いのは当然だとしても、大自然の中にポツリと佇む大人のクマからも暖かさが感じられる。アラスカの荒野での7年間で彼が得たものが確実に判る。2015/10/24

Shoko

15
図書館。アラスカの四季を通じてのグリズリーの姿が、美しい自然とともに切り取られている。大写しの写真の迫力あるグリズリーの姿は、写真とわかっていても、思わず身構えるくらい臨場感に溢れています。星野道夫氏の言葉、「遠くの自然を思うことの豊かさ」を感じた一冊でした。2016/09/04

あ げ こ

13
凄かった。撮り手の熱情と畏敬の念そのものである写真の数々。間近と言う凄さ。潜み、探し、追いかけ、狩猟し、食べ、蓄え、走り、歩き、戯れ、寄り添い、寛ぎ…生きて行く、生きている。その姿を、その瞬間瞬間を、目の当たりにすると言う凄さ。凄まじい存在感。彼等ほど種の違いと言うもの、自分とは別の生き物である事を実感する動物は居らず。だからこそ畏怖し、けれどそれ故に惹かれてもいた。彼等の生きている姿を、彼等が生きて行く上で、恐らくは特別なものではない瞬間瞬間を、それ故に見たいと、知りたいと思っていた。そのすべてが叶う。2018/01/15

suu

7
グリズリーとの距離が近い❗️ 素敵な写真集。けど大型本と借り間違えた系2017/09/23

ターさん

1
東北の乳頭山で、遠くで黒い点が動いていた。クマである。その動線の先に登山道があり、登山者が歩いていた。思わず「クマ!」と大声で叫んだ。気づいたクマは反対側に走り去った。初めて自然の中で見たクマだった。その後、その登山者はすれ違う時に、「大きなクマでした」と言った。私はその時、逆だったらと思った。間近にクマを見たかった。解説で星野直子さんが「彼は、通学の電車に揺られている時、雑踏の中で人込みにもまれている時、ふっと北海道のヒグマが頭をかすめていたのでした」私もクマの夢を見ることのできる人間になりたいと思う。2020/06/14

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