出版社内容情報
20世紀とはどのような時代であったのかを、自らの足跡と、出会った人々について生き生きと語る。思想への誠実さ、歴史への視点……。いま石堂清倫から学ぶものは大きい。解説=鶴見太郎
内容説明
戦後における共産党への復党と離党、マルクス・レーニン研究所の日々、グラムシ研究と運動史研究会への没頭…。二十世紀とはどのような時代であったかを、自らの足跡と、中野重治、福本和夫、荒畑寒村ら、出会った人間についてヴィヴィッドに語る。思想への誠実さ、歴史と人間への視点。いま、石堂清倫から学ぶものは大きい。
目次
第1章 先の見えない党本部
第2章 分岐する共産主義
第3章 片手間の政治
第4章 党を去る
第5章 中国にこだわる
第6章 グラムシとの出会い
第7章 運動史をさかのぼる
第8章 新人会、荒畑寒村のこと
第9章 社会主義はいま
著者等紹介
石堂清倫[イシドウキヨトモ]
1904年、石川県生まれ。社会思想研究家。27年東京帝国大学文学部卒業。日本共産党入党。28年三・一五事件で検挙され、30年保釈。日本評論社出版部長、満鉄調査部員となり、43年満鉄事件で検挙。49年大連より帰国。復党後、マルクス主義諸文献の翻訳に従う。61年除名後、イタリア共産党のグラムシの思想を紹介し、社会主義運動の再生を説く。2001年9月逝去
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