内容説明
「IT」「ヒトゲノム」は最早、日常語といえるほどの現在、いったい、科学は、技術社会は、われわれの生活と生命に何をもたらそうとしているのか。基礎科学としての物理学の世界に物質と生命、科学と技術の今と未来を、「斯界の第一人者」と「質問の名手」が探った記念碑的対話。―新世紀像が、見えてくる。
目次
第1章 物理学との出会い
第2章 新しい材料としてのアモルファス
第3章 “物”の性質を追求する
第4章 コンピューターが描くアモルファスの世界
第5章 社会のなかの科学を語る
著者等紹介
米沢富美子[ヨネザワフミコ]
1938年、大阪市生まれ。京都大学大学院博士課程修了。現在、慶応大学理工学部教授。大学院入学以来、アモルファス物質の理論研究に取り組み、67年、「コヒーレント・ポテンシャル近似」と呼ばれる新しい理論を発表、世界的な注目を集める。以後、次々と成果を上げ、世界のアモルファス研究をリードしてきた。84年に猿橋賞を、89年には科学技術庁長官賞を受賞。近年は、コンピューター・シュミレーションの可能性をさらに追究、「複雑液体」の研究でも日本のレベルを世界最先端にまで押し上げた。97年に発表された「全く新しい金属―半導体転移の機構の発見」においても世界的な反響を呼ぶなど名実ともに第一人者として活躍中
立花隆[タチバナタカシ]
1940年、長崎県生まれ。東京大学仏文科卒業。64年、文芸春秋に入社。2年余りで退社後、東大哲学科に在籍の傍ら、ルポライターとしての活動を始める。74年「文芸春秋」に発表した『田中角栄研究』で田中首相退陣となり、一躍脚光を浴びる。徹底した取材力と鋭い分析力に基づいて、常に時代の最先端の問題に切り込み、数々の問題作、話題作を発表。79年、『日本共産党の研究』で第1回講談社ノンフィクション賞を、83年には第31回菊池寛賞を、91年には『精神と物質』で第4回新潮学芸賞を受賞
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