内容説明
当代きっての女性歌人と男性俳人が、五一のテーマに男女102の名歌・名句を選び、歌の心、句の情景を、女性のまなざし、男性の視線で綴った軽妙なエッセイで解き明かす、新機軸の現代短歌・俳句入門。
目次
菜の花
駅
春彼岸
時計
桜
靴
初恋
川
休日
牡丹〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
kaizen@名古屋de朝活読書会
50
#道浦母都子 #短歌 泣きながら駆け上りたる丘の打たれし頬が風に震いぬ #坪内稔典 むの字には○がありますその○をのぞくと見えるえんどう畑 #佐伯裕子 一面の花ひるがえりめぐりくる春を異性の息と思いぬ #永井陽子 今生のいのちをしづめ佇ちつくす弥勒の髪や月光の髪 2016/06/15
もりくに
21
歌人の道浦母都子さんと、俳人の坪内稔典さんが、51の「テーマ」で選び、それにまつわる「エッセー」を書き、写真までつけた「欲張りな」本。「父」というテーマに、彼女は自作<泣きながら 駆け登りたる 丘の上 撃たれし頬が風に震いぬ>を選ぶ。この歌は、学生運動で逮捕、抑留、釈放された時の歌。その経験と、その際の父との鋭い対峙が、「短歌の道」に進ませたと。短歌は、一つの時代を確実に伝えられるかもしれないと。それを受けて、坪内さんは彼女の<打たれたる われより深く 傷つきて 父がどこかに 出かけて行きぬ>を選ぶ。2018/06/10




