平凡社ライブラリー<br> カフカのように孤独に

平凡社ライブラリー
カフカのように孤独に

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 文庫判/ページ数 448p/高さ 17cm
  • 商品コード 9784582762655
  • NDC分類 940.28
  • Cコード C0310

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

masabi

6
【概要】カフカの残した作品、手紙、日記に刻印された「ユダヤ的なもの」を考察する。【感想】カフカが感じていた不安・罪悪感の根源にユダヤ教に対し信仰を望みながら全面的な信仰を抱けない点を据える。極端な菜食主義や食事作法も独自の律法という観点から捉えるのが目から鱗だった。宗教共同体に参画できず、家族をという共同体を作る試みも数度の婚約と婚約破棄を経て挫折する。カフカが企図した孤独から逃れる方法として宗教と家族が取り上げられているが、それらに影を投げかけたのも生涯を捧げたのも文学である。2024/05/04

Tonex

2
フランスの女流批評家マルト・ロベールによるカフカ論。原著は1979年刊行。▼小説の技法、日記や書簡との関係、伝記的事実、当時の社会的状況など視野は広いが、軸足は「ユダヤ的なもの」に置かれている。あらゆるテーマや要素が最終的に「ユダヤ的なもの」に結びつけて論じられる。恣意的解釈を批判しているがこの人の論述も恣意的。推測にすぎないことを断定的に書く。▼本文の約2割が原注だが、きちんと訳出されている。世の中には注や付録を省略し、本文すら勝手に編集してしまう翻訳書があるが、そういうのを見るとがっかりする。2015/12/30

_

0
2014/06/14

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/179967
  • ご注意事項

最近チェックした商品