内容説明
「日々の有り体をささえるものをたずね、確かめること、そして、一人のわたしは何によっていま、ここに活かされているかを問うこと。」一人ひとりの側から言葉と暮らしを考える、話し言葉によるエッセイの定本。
目次
1 ウソからでたマコト
2 言葉とつきあって
3 平和という言葉
4 戦争中の暮らしの記録
5 ヒロシマと広島のあいだ
6 共和国としての日本語
7 挨拶の言葉
8 隣人とは誰か
9 街の暮らし
10 「敵」という名の怪獣
11 ボブ・ディランのコンサート
12 暮らしのなかの文化
13 開かれた場所
14 ふりかえって詩について
15 気分について
16 一人ひとりの側から
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
アナクマ
33
「(今の公園は)でかけてゆくところなので、公園につくまでは「ない時間」なんです」とか。「たのしむというのは、時間をかけるということです。問いからこたえまでのあいだの時間を充溢させるということが、「かんがえる」たのしみや「つくる」たのしみをささえる。今日に共通しているのは、そうした問いからこたえまでの「あいだ」の欠落ではないでしょうか」とか。◉解説では「一人称」を強調。他人があっての私であり、私は私を引き受けるところから始まる、と。◉話し言葉でありつつ緻密な、言葉の限界を知る詩人によって語られる易しい思索。2021/04/04
みきゃ
1
救われた 2020/06/23
古村
0
メモ ヒロシマと広島のあいだにでてくるエリ・ヴィーゼル 「どうしても言葉にならない」2017/04/20
wk
0
☆☆☆☆2016/02/19