内容説明
のろは、巫女。さにわは、審神者、お取り次ぎ。比呂美の「詩」に千鶴子が「散文」で応えた、火花散るスーパーセッション。自由奔放、縦横無尽な交換=交歓の果てに現れるものは…。
目次
言葉
インターコース
穴
男
オナニー
排泄
娘
中年
マゾヒズム
欲望
レズビアニズム
亡命
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
圓子
3
まだだ、まだまだ、そんなんじゃ全然届かない。掬えない、浚えない。じれったさは、古さかもしれない。と2021年のわたしは1995年の女たちに向けて、ぶつぶつとぶつける。個人の問題としてだけ言えば、生も性もただ概念としてあるのみで、遠くへ遠くへいってしまっていて、生臭さがつらかった。わたしはわたしの死を経験できないというのは確かにほんとだ、とおもった。気づかなかったな~。2021/11/14
名前ちゃん
0
上野千鶴子のパートいらん2015/05/12
おこめ
0
「ノロ」(巫女) とサニワ(お取り次ぎ) のペアになぞらえた 現代詩人 伊藤比呂美と上野千鶴子の往復書簡。ノロとサニワ、創造者の権力と解釈者の権力。詩人と社会学者の呼応、女と女のやりとり。「だってわたしが意味しちゃったんだもん。急げ。解釈が追い付く前に。」2008/12/28
E
0
伊藤比呂美の詩はとても音楽的だし、上野千鶴子のエッセイはとても詩的(その書き方は誰かを踏んでいないか?と思うところもあったけど)。2019/12/03