平凡社ライブラリー<br> 水晶の精神―オーウェル評論集〈2〉

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平凡社ライブラリー
水晶の精神―オーウェル評論集〈2〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 324p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784582761030
  • NDC分類 934
  • Cコード C0398

内容説明

直截簡明な言葉で明確に考えよ、それが政治の革新の第一歩だ、と主張した「政治と英語」をはじめ、いかなる権力や爆弾によっても砕くことのできぬ「水晶の精神」をもって全体主義を批判し、言論の自由を擁護したエッセイ15篇。

目次

政治と英語
ナショナリズム覚え書き
文学の禁圧
作家とリヴァイアサン
ウェルズ・ヒトラー・世界国家
詩とマイクロフォン
聖職者の特権―サルバドル・ダリ覚え書き
リア王・トルストイ・道化
ガンジーについての感想
ジェイムズ・バーナムと管理革命
復讐の味は苦い〔ほか〕

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

たばかるB

8
WW2前後のエッセイと人物評論をまとめたジョージオーウェルの著。先行する章は「政治と英語」。曖昧な文体によって事実のイメージが歪められる現状を憂い、政治的混乱が言語の堕落と結びついていると説く...。そういった前半部の概な文化論の話が当時のイギリス社会を想像させる一方、ダリ、トルストイ、ガンジーを始めとする渦中の人物に対しての分析もなかなかの見もの。特にシェイクスピアを批判するトルストイに対しては「うるさい子供に悩まされていらいらした年寄りのよう」と言いつつ社会的な原因を探る点は興味深かった。2018/11/30

nakagawa

4
オーウェルの評論集。ナショナリズム、ガンジーについて、トルストイ、シェークスピア、リア王、書評などを鋭い分析と鋭敏な文で書かれておりとても面白かった。2017/08/14

lico

3
全体主義に関する評論と書評をまとめたもの、人物評もあるが伝記・自伝の書評という形をとっている。ウェルズに対する「ウェルズはあまりにも正気であるために、現代世界を理解できずにいる(125P)」という評価がオーウェルの時代の病んだ雰囲気を表しているようで面白い。表題の水晶の精神は評論集1にある『スペイン戦争回顧』からの引用であるが、全体主義によるゆがみを扱った本書への副題としてはとても良い「しかしぼくが君の顔に見たものは いかなる権力も奪うことはできない いかなる爆弾も砕くことはできない その水晶の精神は」2022/06/19

ソニックゆうすけ

1
何とも。結構難しかった。ダリが嫌いらしく目の敵のようにボロクソに言ってるの笑える。ちょっと自分では著者と同じ土俵に立つのは厳しいかも。書評があったザミャーチンの「われら」、は近いうち読みたい。2023/09/05

宵子

0
オーウェルの書評。 主にナショナリズムに関係するものと、英文学。 特にザミャーチンの「われら」のが有名。2012/11/25

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