平凡社ライブラリー<br> メンバーチェンジの思想―ルールはなぜ変わるか

平凡社ライブラリー
メンバーチェンジの思想―ルールはなぜ変わるか

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 文庫判/ページ数 254p/高さ 17cm
  • 商品コード 9784582760736
  • NDC分類 780.4
  • Cコード C0375

内容説明

ラグビーボールはなぜ楕円形なのか。テニスはなぜ15、30、40と数えるのか。身近なルールを手掛りに近代スポーツの進展と時代や社会の深い関わりを考察、現代スポーツの抱える様々な問題を正確に認識し、その未来を展望する。

目次

1 楕円形のラグビー・ボール
2 スポーツ・ルールの不平等性
3 メンバーチェンジの思想
4 「ライン」の周辺
5 プレーヤーと観衆の分離
6 「スピード化」という宿命
7 文化としてのスポーツ

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

どらがあんこ

8
ルール変更の節目がかっちりしていないのは論考が不足してるためでなく、おそらく目まぐるしい動きがその背後にあるためだろう。正規ルールだと思っているものはその動きの一部が顕在化したものに過ぎない。と系統立てて読める。しかし資本主義社会における脱コード化がゲリラ的に行われている現在への畏怖のようなものもこの本から読み取れる。ドーピングに関してもここらから読み直せるかもしれない。2019/07/26

印度 洋一郎

3
スポーツのルール、ラグビーやテニスを中心にそのルールの変化と社会との関わりを考察。試合場と客席、選手と観客との区別が曖昧でプレイが出入り自由だった、村の余興である前近代のフットボール、有閑階級の賭け事だったテニス(賭金の単位が15スーだったので、点数のカウントが15点単位になったとか)、背番号は何故必要か?段々早くなる試合のテンポ、など今更聞けない、考えもしないスポーツの「何故?」を探っていく。そこにはスポーツが娯楽だった時代から、近代化都市化が真面目な競技を必要としていく人間社会の変化があった2016/07/13

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/334512
  • ご注意事項