テオリア叢書<br> 地下世界―イメージの変容・表象・寓意

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テオリア叢書
地下世界―イメージの変容・表象・寓意

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  • サイズ A5判/ページ数 357p/高さ 22X16cm
  • 商品コード 9784582744200
  • NDC分類 504
  • Cコード C0330

内容説明

自然を追放した社会へのメッセージ、そこは光あふれる人工のパラダイスなのか、それとも退化と圧制の暗黒なのか。空想と現実のコントラストの中に、来たるべき未来の予兆を読み解く。

目次

第1章 技術的未来像としての地下社会
第2章 発掘―真実を求めて地下を掘る
第3章 掘削―現代生活の下部構造を造る
第4章 地下の美学―崇高さからファンタジーへ
第5章 地下社会における退化と反抗
第6章 社会的地下世界への旅
第7章 地下に安全を求めて

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

misui

5
地下世界を技術・社会の発展によって見出された人工環境と位置づけ、それがどのように現実とフィクションに現れたかを論じる。ポーやヴェルヌ、ウェルズらの作品において地下は技術の象徴であり、それは当時のイデオロギーや状況を反映している。考古学、地学、進化論…、ベーコン以来の「真理を地下に求める」運動。自然を技術の名のもとに征服してきた我々の文明は、地下世界を切り開くとともに地下世界に囚われているのではないか、という問題提起はなかなかに重い。2012/02/18

Meroe

2
「地下世界」にまつわるイメージを、SF小説を引用しながら、科学、技術、美学、社会(政治)と多面的に見ていく。19世紀の「歴史科学」によって発見された「深遠な時間」(=空間と結びついた時間)。真理を「発掘」するという比喩。穴を掘る技術。炎の上がる地下世界から人工照明の地下世界への転換。人口世界での人間の生活と社会のあり方。わくわくが止まらない。2011/11/15

しんかい32

0
最初おおまかに読んだ時は感動したが、細かく読むとよくわからんところも多くて微妙に評価下がった。いやでも、着眼点は異常に鋭いのでSF論じたい人は読んだ方がいいよ。一九世紀の、多くの人にとっては今や忘れられた存在でしかない、地下を舞台とした小説がじつはのちのSFにものすごく影響を与えてることがわかる。2013/03/11

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