内容説明
日本を代表するシノロジストであった湖南をパブリシストとして位置づけ、彼の中国研究を全体論的に再評価した刺激的な書。日本近代における学問と政治のあり方に一石を投ずる。
目次
第1章 明治中期の日本と中国―予備的概観
第2章 青少年期の湖南
第3章 1890年代―中国の改革とシノロジスト湖南の誕生
第4章 京都帝国大学就任と清朝史研究
第5章 『支那論』―時代区分と共和政治の本質
第6章 現代政治とシノロジー―湖南の政治観(1907~34年)
第7章 歴史的評価―湖南と共和政治の萌芽