内容説明
本書は庭園の歴史でも、また庭園芸術の個別作品の記述でもない。これはさまざまな時代、さまざまな国々の芸術的認識の表れとしての庭園様式への接近を試みたものである。国や時代は、ロシアの庭園の特性の何たるかを解明する手助けとなりうるものに限られた。したがって、オランダ・バロックにはフランス古典主義よりも多くの注意が払われており、ロマンティシズムは本書ではもっとも大きな部分を占めている。なぜなら、ロシアの庭園芸術において、それのもつ意味はとくに大きいからである。
目次
中世ロシアの庭園と中世ヨーロッパの庭園
中世後期ヨーロッパの庭園
ルネサンスの庭園
バロックの庭園
古典主義の庭園
オランダ・バロックの庭園
17世紀ロシアの世俗庭園
ピョートル1世時代の庭園
風景式庭園の始まり
ロココの庭園
ロマンティシズムの庭園
プーシキンと「リツェイの庭」
ロシアの屋敷庭園の「暗き並木路」
ある総括
庭園とパークの修復に関するいくつかの見解
-
- 電子書籍
- 玄界灘殺人海流 光文社文庫