テオリア叢書<br> 世界の調律―サウンドスケープとはなにか

テオリア叢書
世界の調律―サウンドスケープとはなにか

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  • サイズ A5判/ページ数 411p
  • 商品コード 9784582744019
  • NDC分類 761.12
  • Cコード C0339

内容説明

これまで一般に音が問題にされるとき、それは「音楽」として取り上げられるか、あるいは「騒音」として取り上げられるかのどちらかであった。その場合、「音楽」も「騒音」もあらかじめ価値付けられている「音」である。たとえば、「私たちに安らぎを与えてくれる美しい音楽」、あるいは「私たちを悩ますやかましい騒音」というように。しかし、私たちの音の世界はそれらの枠組みよりも遙かにダイナミックである。本書の著者は、そうした従来の「音楽」や「騒音」によってはとらえることのできないさまざまな音をすくいあげる包括的な枠組みとして〈サウンドスケープ〉という考えかたを提示している。

目次

第1部 最初のサウンドスケープ(自然のサウンドスケープ;生命の音;田舎のサウンドスケープ;町から都市へ)
第2部 産業革命後のサウンドスケープ(産業革命;電気革命;音楽、サウンドスケープ、変容する知覚)
第3部 分析(表記;分類;知覚;形態学;シンボリズム;騒音)
第4部 サウンドスケープ・デザインに向かって(聴く;音響共同体;サウンドスケープのリズムとテンポ;サウンドスケープ・デザイナー;響きの庭;沈黙;音楽をこえて)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

doji

0
冒頭からはっとするけれど、記録メディアが存在しなかった時代の音の記録は、文学などの書物にたよることになる。よって、かなりの量の文学的な響きや聞こえに関する記述への言及が続くので、なんだか独特なおもしろさのある本だと思う。とわいえ分析的な視点からサウンドスケープを学問としてとらえる試みもされていて、アカデミックでありながらどこか詩的な読後感。著者がマクルーハンのゼミに出入りしていたとのことで納得。2020/03/24

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