内容説明
「神童」と謳われ、コルトー、ラフマニノフに師事し、一世を風靡したピアニストの生涯。音楽という世にも美しいものを聴く人と分かちあいたい―90代のいまもなお、日々進化し続ける奇跡の人。
目次
老いは成長の始まり
英才教育か児童虐待か
「燃え尽きた蝋燭」と呼ばれて
コンサートピアニストの日々
新天地を求めて
日本との出会い
のこす言葉
著者等紹介
スレンチェンスカ,ルース[スレンチェンスカ,ルース] [Slenczynska,Ruth]
1925年、アメリカのカリフォルニア生まれ。4歳で初リサイタルを行ない、5歳でカーティス音楽院に入学。6歳でベルリン、7歳でパリ、8歳でニューヨークでデビューし、絶讃を博す。ホフマン、シュナーベル、コルトー、ラフマニノフなどの巨匠がこぞってレッスンを授けた。10代の後半に舞台から姿を消し、大学で心理学を学ぶが、やがてカムバック、再び脚光を浴びて「ピアノの女王」と讃えられる。その後、大学で教鞭を執りながら独自の演奏活動を展開する道を選ぶ。2003年に初来日、以後10回の訪日で演奏とCD録音を行ない、特に2018年、93歳で東京・サントリーホールで開催されたリサイタルは大きな感動を呼んだ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
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ケニオミ
8
図書館で見つけて、そのままひま〰なバイト先で読了。演奏家として神童ともてはやされるようになるには、こわ〰い親がいなくてはならないんでしょうかね。自分ができなかったことを子供に託して、自分の思い通りにならないと体罰を加える。最低の親だと思います。子供時代には、子供らしい遊びに興じなくては、想像力が育たなくなるのではと思ってしまいます。スレンチェンスカさんは、そこを読書で補ったようですね。一度彼女の演奏を聞いてみたいです。それほど有名な演奏家ではないので、よく通う図書館にも彼女のCDは置いていないようでした。2019/07/14
コチ吉
6
神童としてスタートし、程なくして挫折し、以後は教師をしながら地道に演奏活動を続ける。永くピアノを弾き続け、音を大切に届けることで自分も豊かになっていく。飾らない語り口に好感が持てる。2019/06/16
那智@灯れ松明の火
5
あっという間に読めます。4才でソロコンサート、5才でカーティス音楽院に入学ってすごい。2020/01/04
tsubamihoko
2
図書館の新刊本コーナーにあったので、気になって借りてみた本。ただ、ピアニストだけをやっていたわけではなく、教師としての経験も大きいのかもしれない。チャレンジするのに年齢は関係ない。ルース・スレンチェンスカさんのピアノを聞いてみたい。2019/08/08
葛
1
著者:ルース・スレンチェスカ 発行日:2019年5月8日初版第1刷 編・構成:大野陽子 編集協力:三船文彰 発行所:株式会社平凡社 印刷・製本:シナノ書籍印刷株式会社 写真:三船文彰・三船隆三郎・南イリノイ大学 装幀:重実生哉 定価:本体1200円(税別)2022/12/06