出版社内容情報
生命誌という新しい分野の先頭を走り続ける科学者であり、映画や舞台など幅広く活動する中村桂子という人間はいかに生まれたのか?
中村 桂子[ナカムラ ケイコ]
著・文・その他
内容説明
生命誌の生みの親が語る、本音と人生。科学をするのは、日常が大切だから。
目次
ふつうの女の子
DNAに魅せられて
「生きる」って何だろう
日常をていねいに
著者等紹介
中村桂子[ナカムラケイコ]
1936年、東京都生まれ。生命誌研究者。東京大学理学部化学科卒業。同大学院生物化学専攻修了。理学博士。三菱化成生命科学研究所や早稲田大学教授などを経て1993年、生きものを歴史との関係のなかで捉える「生命誌」を提唱して大阪府高槻市に開館したJT生命誌研究館の副館長に就任、2002年館長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ねお
13
「いま本当に大事なことは何かを考えていっしょうけんめいにやる、それだけです。小さなことが大きなことのなかで意味があるかどうかは考えています。単に自分がやりたいからやっているのではなく、皆が暮らしやすい社会になるといいなあ、それにはこの方がいいんじゃないかと考えてベストを尽くす。そうしているうちに、毎日が過ぎていく。」すごく素敵な生き方。感覚的なものは人それぞれだけど、科学によってわかることは皆共有できる事実として共有財産になる。宗教と科学も共存できるるという考えや、進歩に向けた科学ではなく、人間(生き物)2024/01/02
niki
1
1936年生まれ、東大卒の生命誌研究者ということで堅い女性をイメージしていたが、本書全体にほんわかとした雰囲気が溢れ、言葉にとても共鳴できる。簡単な言葉で核を突く。だけれど優しくて穏やか。「二十一世紀の技術は「人間という自然」を「完全に自然離れしましょうよ」という方向へ持っていきかけているように思えるんです・・・だからそろそろ「このタイプの進歩はほんとうのこのままやっていっていいんですか」ということをひとりひとりが考えないと危ないと私は思います」私も普段から感じており、ノートにこの言葉を書き残しておいた。2022/09/14
mitarashidan5
0
よく見ればなずな花咲く垣根かな 生と死ではなくて姓と死 技術開発で人間が壊れていく? ひと、ものの「あいだ」にあるこころ2025/01/26
のせち
0
科学や技術に対する考え方・姿勢を見習いたい。2024/02/11
okatake
0
『二重らせん』の訳者であったのをこの書で初めて知る無知さかげん。 ごく普通の少女が希代の生物(命)学者へとなった歩みをコンパクトにまとめてあります。 好奇心を持って、前向きにがキーワードかな。2021/03/22




