内容説明
世界と文化の、制度的こわばりを突き崩すための「異化」の戦略とは。問題作5篇を収録。
目次
文学のパラドクス(パラドクシストの戦略;ルネサンス・パラドクス文学の諸相;遊戯としての否定・否定としての遊戯)
愚者の知恵(愚者の饗宴;知ある無知;エラスムスあるいは痴愚神の専制;愚者の黄金世紀)
美学的原理としての曖味性(文化史における曖昧性―古代ギリシアからルネサンスまで;開放系における偶然論;芸術の自律性と自己言及;近代性と芸術の若返り)
アイロニー(アイロニーの構造;アイロニー観の歴史;アイロニー観の歴史2)
諷刺(諷刺文学の生成;諷刺の作法;諷刺的世界の論理)