内容説明
誰もが当りまえに使ってきたノートや教科書、鉛筆。身近な学習用具の成り立ちを丹念に追い、それらが学校に導入されて教育をどう変えたかを解き明かす。新たな角度から描く教育史、学校論。
目次
1 学習史における紙(紙の生いたち―近代以前の紙;「読ませる紙」の歴史―素材からみる教科書史;「書かせる紙」の歴史―ノートの成立史)
2 学習史における鉛筆
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
シルク
11
数年ぶりに再読。やっぱり、好きな本。今日、こどもたちの学びの風景つったら、彼らの手元にはノート(洋紙)と鉛筆。それがもう、ずーっと、ずーっと昔から、学校なるものが登場して以来変わらぬ風景。。。と、思われたりもするけれど。いやいや、そーじゃない。たとえば江戸期の、寺子屋で学ぶこども達の手元を見てみれば、筆に和紙。明治期の小学生なんて見てみそ。石盤(slate)と石筆だ。鉛筆は、家康の筆箱の中にちびたのがあったとか無かったとか言われているけど、ともかく長らく高級品だった訳ですよ。ハイカラな、経済的余裕のある→2022/10/15
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