出版社内容情報
佐藤優が敬愛するチェコの神学者フロマートカ。民主化運動「プラハの春」に参加しソ連の軍事介入に抵抗、激動のチェコ史を生きた神学者を支えたキリスト教信仰の核に迫る。
内容説明
キリスト教では危機の時代に人を、時代を動かすような変革をもたらす思想が生まれてきた。ロシアのウクライナ侵攻により、東西陣営が激突するいま、求められる思想とは何か―。1968年「プラハの春」を体験しソ連に抵抗、激動の時代を生きたチェコの神学者ヨゼフ・ルクル・フロマートカの神学的遺産から明らかにする。
目次
カトリシズムとキリスト教の闘い
プロテスタント神学者の道
チェコ哲学のドン・キホーテ、エマヌエル・ラードル
イエスの勝利に照らした人間の生 倫理学断片(未完原稿)
著者等紹介
フロマートカ,ヨゼフ・ルクル[フロマートカ,ヨゼフルクル] [Hrom´adka,Josef Lukl]
1889年生まれ。1920‐39年、47‐69年、フス神学大学(現コメンスキー神学大学)教授。ナチス政権下にアメリカに亡命、プリンストン大学で客員教授(1939‐47年)を務め、47年チェコスロヴァキアに帰国。エキュメニズム(教会一致)運動への参加、マルクス主義との対話を進める。1968年の民主化運動「プラハの春」に参加し、ソ連軍に抵抗。1969年没
平野清美[ヒラノキヨミ]
1967年、神奈川県生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。読売新聞社を退社後、チェコ政府奨学生として国立カレル大学に留学。チェコ語学修士
佐藤優[サトウマサル]
1960年、東京生まれ。同志社大学大学院神学研究科修了後、外務省に入省。対ロシア外交の最前線で活躍。2002年背任と偽計業務妨害容疑で逮捕され、09年最高裁で有罪が確定し失職。13年執行猶予期間を満了し、刑い言い渡しが効力を失う。05年発表の『国家の罠』で第59回毎日出版文化賞特別賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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