出版社内容情報
大本の出口王仁三郎と、国柱会の田中智学。近代日本の新興宗教の二大巨頭の人生と、その思想的展開を辿りつつ、彼らの「世直し」とその予言的「ビジョン」を照射する。
内容説明
危機の時代、乱世の「世直し」とは何か。スペイン風邪と第一次世界大戦、関東大震災…近代日本が今日に通じる危機的状況にあった時代、出口王仁三郎と田中智学は壮大な構想のもとに大いなる「世直し」をめざした。近代日本における新宗教の巨人ふたりの軌跡と思想的展開をたどり、彼らの予言的「ビジョン」を照射する。
目次
二〇二〇年と一九二〇年が問いかけるもの
世直しと言直し
大正十年の言直し(一)
大正十年の言直し(二)―予言の淵源 承久の乱と日蓮の予言
大正十年の言直し(三)―聖苦と笑いの物語戦略
物語の二相系―分岐する日の語りと月の語り
関東大震災とモンゴル奇行
人類愛善と万教同根
西暦一九三一(いくさのはじめ)あるいは皇紀二五九一(じごくのはじめ)
西暦一九三一(いくさのはじめ)あるいは皇紀二五九一(じごくのはじめ)の実際
昭和十年の異変―「白玉の光」と「歌祭り」の影
田中智学と出口王仁三郎の最終メッセージ
著者等紹介
鎌田東二[カマタトウジ]
1951年、徳島県生まれ。宗教学・哲学。武蔵丘短期大学助教授、京都造形芸術大学教授、京都大学こころの未来研究センター教授、上智大学大学院実践宗教学研究科・グリーフケア研究所特任教授を経て、京都大学名誉教授、NPO法人東京自由大学名誉理事長、天理大学客員教授。石笛・横笛・法螺貝奏者。神道ソングライター。フリーランス神主(神仏習合諸宗協働)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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