出版社内容情報
「日本固有の思想と呼べるものはあるのか?」という、きわめて根源的な問いに正面から向き合い、20年以上にわたり続けてきた座談会と、新たに書き下ろした論考を収めた一冊。
内容説明
日本人は何を考えてきたのか?日本思想史の真髄に迫る論考と座談会。最大の論点である「天皇制とは何か」に迫り、丸山眞男、日本の仏教、慈円の『愚管抄』の天皇論、西洋の近代思想との比較などから、日本文化に潜む外来と固有の問題を読み解く。
目次
序章 日本思想の外来と固有
第1章 天皇制の成立とその政治思想
第2章 思想における「日本的なるもの」
第3章 仏教と日本思想史
第4章 中世の歴史書と天皇観
終章 天皇制は外来か固有か
補論 説話の伝播と仏教経典
著者等紹介
大隅和雄[オオスミカズオ]
1932年生まれ。1955年、東京大学文学部国史学科卒業。1964年、同大学大学院博士課程単位取得満期退学。東京女子大学名誉教授。専攻は日本中世思想史
大山誠一[オオヤマセイイチ]
1944年生まれ。1970年、東京大学文学部国史学科卒業。1975年、同大学大学院博士課程単位取得満期退学。中部大学名誉教授。専攻は日本古代政治史
長谷川宏[ハセガワヒロシ]
1940年生まれ。1962年、東京大学文学部哲学科卒業。1968年、同大学大学院博士課程単位取得退学。東大闘争後、自宅で学習塾を開くかたわら、在野の研究者として活動。専攻は西洋近代哲学
増尾伸一郎[マスオシンイチロウ]
1956年生まれ。1979年、筑波大学第一学群人文学類卒業。1986年、同大学大学院博士課程単位取得。元東京成徳大学人文学部教授。専攻は日本思想史、東アジア文化史。2014年逝去
吉田一彦[ヨシダカズヒコ]
1955年生まれ。1979年、上智大学文学部史学科卒業。1986年、同大学大学院博士後期課程単位取得満期退学。名古屋市立大学大学院人間文化研究科教授。専攻は日本古代史、日本仏教史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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さえきかずひこ