出版社内容情報
『存在と時間』の原型であると同時に、「存在」と「真実」についての原モチーフが初めて現れたハイデガー哲学誕生の原点でもある。
内容説明
『存在と時間』の原型となった若きハイデガーの幻の草稿「ナトルプ報告」、初の邦訳単行本化。
目次
アリストテレスの現象学的解釈(解釈学的状況の提示;『ニコマコス倫理学』第六巻;『形而上学』第一巻の第一章と第二章;『自然学』第一巻から第五巻;第二部について、『形而上学』第七巻、第八巻、第九巻の解釈)
ハイデガーの初期「神学」論文(ハンス=ゲオルク・ガダマー)
付録 『ナトルプ報告』の成立とその位置
著者等紹介
ハイデガー,マルティン[ハイデガー,マルティン][Heidegger,Martin]
1889‐1976。ドイツの哲学者。フライブルク大学で神学、哲学を修め、1915年同大学私講師となり、フッサールに師事。23年にマールブルク大学教授となり。27年に主著『存在と時間』を公刊。28年フライブルク大学教授、33年にヒットラーの政権獲得後、同大学総長に就任するが、わずか1年で辞任する。厳密な哲学史研究と強靭な思索をもって、伝統的形而上学の解体、ニヒリズムとの対決、新たな存在論の構築などを目指した
高田珠樹[タカダタマキ]
1954年生まれ。現在、大阪大学教授。専攻はドイツ思想史、哲学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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angelooo7
4
ハイデガーは生前発表しなかったが、『存在と時間』につながる重要な草案。読んでもよくわからないのだが、所々頭にガツンとくる部分もあり「あ~なんか分かるかも↑↑しれ・・ない??」とテンション高く読み進める。ハイデガー曰く、理解するとは、”理解したことを自分にとって最も固有な状況に則して、またこの状況からして根源的に反復することを意味する”。2015/01/04
悠空冥海
1
一読したとは言え、理解したとは言えない。『存在と時間』の方がまだ平明に思われる。しかし、はっきりとアリストテレスを扱っている点が『存在と時間』を読み解く上でも重要であると思う。
Yoshinori Ueno
0
うーん。もう一回読まないと。もう一回読んでみた。分かりにくいけど面白い。2015/02/18
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